12/17/2007
10/24/2007
フェアトレードコーヒーって知ってますか?
ここまでの話で、「ふーん、だから何?」って思っている人、ここからが必見です!
東京の様な、めまぐるしい世の中にいると、とかく自分のことで精一杯になりがちですが、
10/17/2007
これぞ私の好みの味!リーズナブルなシラーズ
9/25/2007
ロイヤルアデレードショー
8/27/2007
丘の上まで遊びに行ってきました
ポカポカ陽気に誘われて、先週末にアデレードヒルズへ遊びに行ってきました。
今回訪れたワイナリーは、ハーンドルフヒル Hahndorf Hill Winery, ティルブルック Tilbrook Estate, アシュトンヒルズ Ashuton Hills Vineyardの3軒です。
Hills(=丘)というだけあって、高台に位置するアデレードヒルズは、海からの風を受け、比較的涼しい気候の土地です。
アデレード市内からわずか30分ほどで行ける、お手軽ワイン産地であるにもかかわらず、作られているワインは、どれもすばらしいものばかりです。
クールクライメイト(冷涼気候)のアデレードヒルズは、白ワイン(特にソーヴィニオンブラン)とクールなイメージの赤ワインが得意な土地です。
今回は、ティルブロックで、幸運にも、ワイナリー(ワイン工場)内に入れてもらうことが出来、さらにまだ発酵途中のワインを樽から試飲させてもらいました。
まだ発酵途中=まだ未熟なワインなので、まだまだ酸味とタンニンが多いブドウジュース(?)という感じで、決しておいしいものではありません…。
清澄前のため、見た目は透き通ったものではなく、まだ濁った状態です。
ただ、香りはしっかりとラズベリーのような香りをすでに強くもっていて、出来上がりがとても楽しみなワインでした。
ワイン作りに携わったことのない私(理科の知識ほぼゼロなので…)にとって、とてもよい経験をさせてもらえたと思います。
今日の一本は、今回最後に訪れたワイナリーのアシュトンヒルズにて手に入れた、メルローを開けてみました。
このワイナリーは、ピノノワールが特に有名なワイナリーです。
2004ヴィンテージからは、赤ワインはピノノワール(3種の価格帯)に絞るとのことでした。
ということで、今日のメルローはこのヴィンテージで最後なんです。
ピノ以外も、かなりおいしいので、ちょっと寂しいな…。
Ashton Hills Vineyard, Merlot Reserve, 2003
カラー: クリアできれいなルビーレッド
ノーズ: ラズベリー、リコリス、べジタル(野菜などのグリーンを想像させる香り)、シガーボックス、
初めはそれほど強くはないけど、時間がたつにつれて、心地よい樽の香りなど…。
パラット: ラズベリー(ノーズよりも口に含むと、フルーティー感が強く感じます)、甘酸っぱい(チェリーっぽい)後味、強すぎない樽の香りなど…。
酸味はかなりしっかりしているのですが、まるーい酸味なので、ベリーの香りと合わさって、甘酸っぱさを演出しています。
飲み終わった後に口の中に残る香りは、どこかチェリーコークを思い出させる感じが後からやってきて、後味がここちよいワイン。
余韻は結構長めかな。
円い酸味が、いきいきした果実味をよく表現していて、強すぎない樽の香りとともに、円い口の中の感覚(マウスフィーリング)がとても心地よいです。
アルコールの高さは13.5%。
オーストラリアの赤ワインにしては、かなり低めでちょっとビックリ!
やっぱり13%台のワインは、飲みやすいですね。
タンニンは、しっかりあるけど、決して強くはないです。
タンニンのことで、面白いことを勉強しました。
カベルネソーヴィニオンのタンニンは、ドーナッツ効果と呼ばれていて、舌の真ん中ではタンニンを感じないといわれています。
それにひきかえ、メルローのタンニンは、舌の真ん中で感じます。
味のバランスをとるだけでなく、タンニンの口中感覚のバランスを整えるためにも、
だからボルドー(フランス)ワインは、カベルネとメルローのブレンドなんだー!と新発見でした。
メルローは多くの女性が好む品種です。
やはり、この甘酸っぱい感じにひかれるのかなー?
かといって、グルナッシュのような甘いお菓子のような香りではないため、比較的どの食事にあわせやすいワインです。
カジュアルダイニングからエレガントなディナーまで幅広くどうぞ!
8/19/2007
アデレードは春です!
8/17/2007
ジェイコブス・クリーク リザーブ
7/31/2007
記念日にはビンテージワインを開けたいな
7/24/2007
本日の1本
7/23/2007
今日のおすすめの一本
今日は、久々にワインテイスティングノートです。
本日の一本は、アデレードヒルズのShaw and Smith ショウアンドスミスです。
日本でも、すでに輸入されているので、オーストラリアワインをご存知の方には、
おなじみのワイナリーです。
アデレードの街中から、車で30分ほどで行くことの出来るワイナリーなので、
週末にふらっと立ち寄れるワイナリーとして人気が高いです。
ちなみにセラドア営業は週末のみです。
オーストラリアのセラドアにはめずらしく、こちらのワイナリーはテイスティングにお金がかかります。
白ワイン2種類、赤ワイン2種類、すべてのワインに合わせたチーズ4種類で、AU$10。
決して高くはないお値段です。シェアも可能。
ヴィニヤード(ブドウ畑)を眺めながら、テラスでゆっくりとワインとチーズを楽しむので、
ちょっと他のワイナリーでは味わえないゆったりとしたテイスティングがうれしいです。
色、香り、味と、比べ飲みが出来るのも、おもしろいですよ。
本日の1本 Shaw and Smith 2004 Shiraz
カラー: 紫がかったルビーレッド。 まだ若いので、紫色が混じっていました。
ノーズ: ラズベリー、レッドカラント、スパイス、ユーカリ、リコリス、草、焼けたゴム など。。。
パラット: ベリーのみずみずしさに、リコリスのようなスーッとする味が口いっぱいに広がります。
タンニン(渋み)は、強すぎず、弱すぎず、適度で心地よいタンニン量です。
樽のカラメルや香ばしさはあまりなく、クールな気候特有のスパイスやべジタル(野菜や草)
の香りの強いワイン。
焼けたゴムって何??って思われる方もいるかもしれませんが、これもれっきとした
ワインテイスティング用語の一つです。
主に、フランスのシラーに多く見つけられる香りとされていますが、
今回は、オーストラリアのシラーズでも見つけることが出来ました。
決して不快な香りではなく、ワインに複雑身が加わった奥深い味になるんですよ。
アルコール度数は、14%と、オーストラリアワインらしいアルコールの高さです。
今回は、2004年のシラーズを開けてみましたが、ワイン屋さんにはまだまだ熟成できると言われました。
でも、思ったよりもタンニンが強くないので、どのくらいもつのかな…などと考えてしまいました。
7/22/2007
タスマニアの食事とワイン - タスマニア旅行記part3
タスマニアは、言わずと知れた、シーフードの宝庫です。
帆立、牡蠣、ロブスターなどなど、新鮮でおいしい魚介類がお手ごろ価格でいろいろ楽しめます。
まずは、基本のオイスター(牡蠣)です。
冬だったので(オーストラリアはただいま冬です!)、身は小ぶりですが、味は凝縮されてて最高です。
日本では、牡蠣のシーズンは冬ですが、どうやらこちらでは夏のようです。
夏には巨大な岩牡蠣も楽しめるみたいで、誰に聞いても大ぶりでミルキーな夏の牡蠣は最高!ということでした。
殻付の生牡蠣を、天然の海水の塩気とレモン汁だけでいただくナチュラルオイスターは、
軽く1ダース(12個)はいけちゃいます。
ナチュラルオイスターにあわせたいワインは、やはり白ワインですね。
タスマニアは、様々な白ワインをつくっているので、どのワインをオイスターに合わせようか、
悩むところですが、私はシャルドネと合わせるのが好きです。
しかも、ニューワールドの典型的な、色はゴールデンカラー、味はしっかりとコクがあって、バタースコッチやカラメルのような香りがするタイプとあわせるのが大好きです。
さっぱりすっきりと、ソーヴィニオンブランや樽を使ってないアンオーク・シャルドネなどのほうが、
シーフードを食べるときは好きという方もいるかもしれませんが、
牡蠣のミルキーなコクと、シャルドネのバタースコッチなコクがなかなかイイ感じにマッチしますよ。
基本のナチュラルオイスターを楽しんだら、次はオイスター・キルパトリックです。
キルパトリックとは、小さなサイコロ状に刻んだベーコンとウスターソースをかけてオーブンで焼いたものです。
ナチュラルとはまた違ったおいしさが楽しめます。
個人的には、キルパトリックやその他グリルしてあるオイスターには、
白ワインだけでなく赤ワインも結構イケると思います。
シーフード=白ワインという固定概念を捨てて、いろいろと自分のおいしいと思う味を試してみてくださいね。
締めは、スモークド・フィッシュ・チャウダースープです。
その名の通り、軽く燻製した魚と野菜を、クリーム系のスープで煮込んだチャウダーです。
野菜の甘さと、魚のコクがあっさり系のクリームスープの中でマッチして、なかなかおいしかったです。
しかし、タスマニアのレストランは、どこに行っても薄味なのがちょっと残念…。
よく言えば、上品であっさりした味、悪く言えば、はっりきしない薄塩味という感じです。
まあ、テーブルにおいてある塩コショウで味を調えることは可能なので、あまり大きな問題ではないです。
タスマニアに長く住んでいた友人に聞いたところ、タスマニアの料理は、ピノノワールのような繊細なワインに合わせるため、天然の味を大切にした繊細な味に仕上げてあるとのこと。
まあ、そう言われてみれば、納得かな。。。
確かに、ピノノワールとケンカせず、いいハーモニーをかもし出してたかな。
ということは、私はまだ行ったことありませんが、フランスのピノノワールの産地、ブルゴーニュの料理も、薄味なのかな?などと考えてしまいました。
ブルゴーニュ料理をご存知の方、どなたか教えてください!
タスマニアのワイナリー タスマニア旅行記Part2
7/15/2007
タスマニアにピノを飲みに行ってきました!-タスマニア旅行記part1
マスターの大詰めを迎え、6月はリサーチとテスト勉強に明け暮れて終わってしまいました。
昨日、最終審査が発表され、無事にマスター・オブ・ワインビジネスを7月末に卒業できることとなりました。
今は達成感と安堵感に包まれています。
そんな私は、先日、テスト終了後タスマニアに行ってまいりました。
タスマニアは、オーストラリア大陸の南に位置する小さな島です。
小さいとはいっても、立派にひとつの州として存在しています。
南半球のオーストラリアは、南に行けば行くほど寒い地方になるわけで、
タスマニアも例外なく冷涼な地域です。
夏の気温は20度前後までしか上がらないため、当然のことながら収穫できるブドウの品種は限られます。
白ワインはかなりいろいろな品種がありますが、赤ワインは、ほぼ、ピノノワール一色です。
先日ニュージーランドのピノノワールをお勧めしましたが、タスマニアのピノもなかなかなものです。
通常は、シラーズなどのフルボディ赤ワインしか私は飲まないので、 毎日ピノ漬けになる機会は後にも先にもあまりない機会だととらえ、 毎日ひたすらピノを飲み続けてタスマニアのピノノワールの味を勉強してきました。
当然のことながら、ワイナリーによって味の差はあるものの、簡単に言うと2つにわけられます。
1.ストロベリーのような可愛らしい香りで、お値段も可愛らしいピノ。
2.ストロベリー感に複雑味(ハーブ、お花の香り、土の香りやキノコの香りなど)が加わった高級ピノ。
いろいろとテイスティングした結果、やはりちょっとお値段のはるピノのほうがおいしいなーという結論に
達しましたが、料理の合わせ方によっては、お手ごろピノも悪くないかもしれません。日本人の女性に、好きなワインのタイプを聞くと、「フルーティーで重くないもの」という答えをよく耳にします。
タスマニアのお手ごろピノは、まさにこの答えにピッタリの赤ワインだと思いました。
ボディは軽く、フルーティー(ストロベリーやチェリーのような甘い香り)で、
アルコール度数もオーストラリアワインにしては驚きの12-13度という低さです。
タスマニアのピノノワールなら、赤ワインの渋さや、ニューワールドワインのアルコール度数の高さが苦手な人でも、気軽に赤ワインを楽しめそうですね♪
次回は、タスマニアで訪れたワイナリーについてご紹介します。
5/16/2007
やっぱりシラーズが好き!
日本でもおなじみの、カベルネソーヴィニオンのようにフルボディの赤ワインです。
原産地はフランスローヌ地方で、フランスでは、シラーズ(フランスではシラーと呼びます)はヴィオニエ(白)と混ぜるのが一般的です。
オーストラリアも、ヴィオニエとブレンドしたタイプもありますが、シラーズ単体のものや、カベルネソーヴィニオンなどとのブレンドが主流です。
「オーストラリアのシラーズ」と言っても、地域(気候)によってまったく異なった表情が現れます。
たとえば、涼しい気候の土地のシラーズは、ブルーベリーやプラムなどのフルーツの香りを、
シナモンなどのスパイスや、ユーカリなどのハーブの香り、樽から生まれるバニラの香りがやさしく包んだワインが生まれます。
バロッサバレーなどの暖かい土地は、スパイスやハーブの香りはやや抑えられ、
プラムやプルーン(ミキプルーンなどの濃厚なまったりしたものを想像してください!)などのフルーツの香りがギュギュギュッと凝縮されたパンチの効いたワインになります。
また、ヴィオニエ(白)とブレンドされたシラーズワインは、プラムやスパイスなどの香りの後に、フッと一瞬’杏’のようなかわいらしい香りがするのが特徴です。
フルボディの赤ワイン好きの友人に言わせると、ヴィオニエブレンドはフェミニンでやわらかな印象で、シラーズの’男らしいパワフルさ’といった特徴にかけるといいますが、私はこのヴィオニエブレンドが結構好きです。
フルボディの赤ワインなのに、ほんのりと最後に香る’杏’の香りは、ホッーとさせてくれる気がします。
赤ワインの中のヴィオニエは、ただ単に、かわいらしさや華やかさがあるだけでなく、強すぎず弱すぎない、凛とした自己主張があり、でもパワフルなシラーズとうまーく融合するのが特徴です。
ちょうど、シラーズヴィオニエは、男性中心の社会でがんばる女性をあらわしているような気がしてたまりません。
毎日忙しく仕事追われる女性のみなさん、シラーズヴィオニエでちょっとリラックスしてみませんか?
自分の存在が再確認でき、きっと、「がんばろう!」って気持ちにさせてくれるはずです。
5/11/2007
GSMって知ってますか?
お久しぶりです。
大学院のプロジェクトが忙しいあまり、更新が遅れていました。。。
GSMと聞いて、何のことだかピンと来た人は、相当のオージーワイン通かもしれません。
GSMというのは、Grenecheグルナッシュ、Shirazシラーズ、Mourvèdreムーヴェールド(マタロ)
をブレンドしたワインのスタイルのことで、その3つの頭文字をとってGSMと呼びます。
割合によって、品種名表記順序が決まるため、GSMの場合は、
グルナッシュの割合が一番多く、次にシラーズ、ムーヴェールドが一番少ないといった具合です。
シラーズが主体のSGMというものもたまに見かけます。
グルナッシュという品種は、もともとフランス生まれの品種です。
シラーズに比べると、ソフトでやわらかな印象のワインになり、
ストロベリーやラズベリーといった可愛らしい香りのものが多いです。
今日おすすめしたいGSMは、TORBRECK(英語読みではトゥーブレックですが、日本ではトルブレックという名で紹介されているようです。)のJuvenilesジュべナイルズです。
「若者」という意味のJuvenileという名前の通り、フレッシュな若いうちに楽しむワインです。
グルナッシュ主体のワインなので、ソフトでやわらかな香りです。
一口ワインを口に含むと、ストロベリージャムのような、甘ーいお菓子(キャンディー)を想像させる香りが口いっぱいに広がって、可愛らしい気分にさせてくれるワインです。
このワインは、赤ワインにしてはめずらしく、樽を使わない製法をとっているため、
樽から抽出される複雑味はなく、純粋にフルーツの香りがフルに楽しめます。
フルーティーではあるものの、基本的に赤ワインはドライ(辛口=甘くない)なので、甘みはありません。
ストロベリーキャンディーのようなあまーい香りなのに、甘くないワイン、試してみたいと思いませんか? ジュべナイルズは、日本でも購入可能のようなので、ぜひぜひお試しください。
赤ワインの渋みが苦手な方でも、GSMならきっと楽しんでもらえると思いますよ。
4/22/2007
ニュージーランドのピノおすすめです!
今日は、オーストラリアのお隣の国、ニュージーランドのワインについてご紹介します。
4月25日は、アンザックデー(ANZAC)という祝日です。
ANZACとは、Australian and New Zealand Army Corporationの略で、イギリスから独立してまもなく、国としてまとまりに欠けていた第一次戦争勃発時、オーストラリアはニュージーランドとの連合軍として戦ったという歴史があります。
そのことを記念し、またその退役軍人を敬う日として始まったアンザックデーですが、現在では第二次大戦、ベトナム戦争の退役軍人をも敬う日となっています。
日本ではあまり知られていないことですが、第二次大戦時、唯一オーストラリアを攻撃したのが日本でした。
アンザックデー前後は、旧日本軍との戦いの番組が特集され、在豪日本人にとってアンザックデーはとても居心地の悪い祝日です。
今は親日家のイメージが強いオーストラリアですが、歴史的な背景から、反日家の人もいるのだということを、この時期は思い知らされます。
などと、前回に引き続き堅いことから始まってしまい、ワインの話題から逸れてしまいましたが、
とにかく、オーストラリアとお隣の国ニュージーランドは、歴史的にも、文化的にも、地理的にも兄弟のような国です。
ニュージーランドはオーストラリアに比べると、緯度が低いため、とても涼しい気候の国です。
南半球は、緯度が低くなるほど南極に近づくわけで、冷涼な気候というわけです。
涼しい気候の土地では、造れるブドウの品種が限られ、ワインのスタイルも軽いタイプのものが多くなります。
ニュージーランドで有名な品種は、ピノノワール(赤)とソーヴィニオンブラン(白)です。
ピノノワールは、一般的に、比較的軽めのボディで、渋みも少なく、色もライトな赤ワインです。
若いピノノワールは、綺麗なルビー色で、ストロベリーやスミレの花のような香りが心地よい華やかなスタイルのワインです。
それに対し、ボトルの中で成熟したピノノワールは、ストロベリーやスミレの花に加えて、トリュフ、マッシュルームやなめし皮などの熟成された香りが加わり、複雑な香りを楽しむ華麗なスタイルに変化します。
色はルビー色から淡いレンガ色(オレンジがかったピンクを想像してください)に変化します。
カベルネソーヴィニオンやシラーズなどの、パワフルな男性系のワインに比べ、繊細で華麗なピノノワールは、よく女性にたとえられます。
若いうちは、ただ単純に華やかな魅力に溢れていて、そして熟成されるにつれて、その華やかさに円熟味が加わり、成熟した華麗な魅力に変わるといった感じでしょうか。
最近ニュージーランド産ピノノワールに出会い、この品種の素晴らしさを再認識しました。
気候の関係上、ピノノワールに関しては、オーストラリアよりもニュージーランドのほうが質が上だと思います。
日本ではまだまだマイナーで、比較的高価なニュージーランド産ワインですが、機会があればぜひお試しください。
そして、ピノのように、私も成熟した華麗な魅力を持った大人の女性になれるよう努力しなければ!と思う次第です。
4/21/2007
地球温暖化とワイン
先週は、オーストラリアはイースター休暇でホリデー気分を満喫していたため、ブログの更新が遅れてしまっていました…。
今年のイースター(キリスト復活祭)は、昨年よりも2週間ほど早かったのですが、驚くほど暖かい(っていうより暑い)イースターを迎えました。
なんと連日30-34度の真夏日だったのです!
南半球のオーストラリアは、イースターを祝うのは秋になります。
昨年のイースターの頃は、もうすでに寒くなり始めていて、イースターセールを利用して温風暖房機を購入したのに、今年はクーラーの中で過ごしました。
ワインだって、本来ならば赤ワインがおいしい季節のはずなのに、イースター休暇中に飲んだワインは、みごとに白ワインのみ!っといった感じです。
これも、地球温暖化現象の一つなのでしょうか…。
干ばつの被害が多発しているオーストラリアでは、地球温暖化のニュースやドキュメンタリー番組が連日放送されています。
オーストラリアワインは、本来ならば灌漑はOKなのですが、ここまで干上がってしまうと、
葡萄よりもまずは人間のための水の確保が重要になるため、
今年はワインの葡萄にまで水が十分にいきわたらなかったようです。
極端に水分が不足しているため、今年の葡萄の出来は不作です。
ただし、この過酷な条件化の中でも、ベリーを実らせた葡萄もあるわけで、
それらは果実味が非常に凝縮しているため、もしかしたら最高のワインが出来るかも?!という期待もあります。
このまま温暖化が進んでしまったら、どうなってしまうのでしょう…。
世界のワイン産地マップに変化があるかもしれないという不安があります。
オーストラリア最高のワイン産地、「バロッサバレー」は、暖かい気候で有名な土地です。
このまま温暖化が進んだ場合、バロッサは暖かいどころか灼熱の土地になってしまうかもしれません。
今でさえ、真夏の日差しは強烈で、灼熱の大地といっても過言ではありません。
その日差しをさんさんと浴びたブドウが、オーストラリアワインのおいしさを支えているのですが、
今以上に灼熱の大地で、ブドウ栽培は無理ではないか…という不安は拭いきれません。
近い将来、ニュージーランド(とても涼しい国です)が、バロッサバレーのようなワインを生み出している可能性も、まったく否定は出来ません。
それから、消費者の好みも変わるかもしれません。
アデレードの春から夏は、カラッと湿度のない心地のよい季節です。
さすがに35度を超えるような超真夏日の日を除き、30度ちょっとくらいまでは、
日陰に入れば爽やかな風が通り、ひんやりとした感じさえします。
このような気候は、ワインを楽しむのにもピッタリなのです。
オーストラリアでも、夏は白ワイン、冬は赤ワイン!という考え方は、日本と同じです。
でも、カラッとした気候だと、30度くらいまでは赤ワインも十分おいしく楽しめるのです。
湿度が高い日本では、ちょっと考えにくいことですよね。
でも、温暖化が進み、毎日が40度くらいの夏になってしまった場合、赤ワインはおろか、白ワインすら飲みたい気がおこらなくなってしまうかもしれません…。
考えると恐ろしいですね。
ワインのためという訳ではありませんが、地球温暖化はなんとしてでも食い止めなければならない大きな課題です。
なんだかちょっと規模が大きすぎて、ここまでくると、ワイン業界の話というより、政府レベルの話になってしまいますね。
とかく日々の生活では忘れてしまいがちですが、温暖化は確実にやってきています。
地球に暮らすひと全員に課せられた大きな課題として、一人ひとりが考えていかなければいけないことだと最近考えさせられます。
とはいっても、スケールの大きな問題すぎて、どこから考えたらよいかわからないという人が多いと思います。
自分に身近なこと、興味のあること(たとえば私ならワイン)を通して、少し地球温暖化について考えてみてください。
きっと身近な問題に感じると思うし、考えなければならない問題だと再認識できるはずです。
イースター明けの第一弾は、ちょっと堅いことを言ってしまいました。。。
4/08/2007
和食は白ワインで!
和食を食べるとき、みなさんはお供は何にしますか?
日本酒?ビール?それとも焼酎??
最近では、創作和食などの店ではワインも置かれるようになりました。
では、お寿司は??
お寿司屋さんでワインを置いてあることは、日本ではまだまだ少ないケースだと思います。
しかし、これが結構あうんです。
どんなワインとも相性がいい訳ではありません。
白ワイン、しかもあまり主張の強くないワインが好いようです。
繊細なお刺身には、繊細なキャラクターのワインを選んでください。
たとえば、オーストラリアワインで選ぶのなら、ソーヴィニオンブラン、ピノグリ(イタリアではピノグリージョと呼びます)等々…。
どちらの品種も樽を使わないので、スッキリとした飲み口が特徴です。
最近、日本で見かけるようになった、国産ブドウ品種の甲州もなかなかよい選択です。
ライトなボディで、ゆずを思わせるような爽やかな香りが和食とベストマッチです。
ところが、キャラクターの強い品種、例えばシャルドネや、フレグランス的な香りのリースリングは、せっかくの和食の繊細さを消してしまうのでNGです。
しかし、お寿司にも例外が一つだけあります。
穴子などの甘いツメがついているものは、煮詰めたツメのほんのり温かい感じと、ツメ特有の甘からさが、シャルドネやリースリングなどとピッタリとあうじゃありませんか。
しかし、この場合、シャルドネは樽を使っていないタイプ(アンオークUnoak)にしてください。
オーク樽を使用したリッチなボディのシャルドネは、さすがにツメのおいしさも消してしまいます。
ちょっとした知識があれば、新しいスタイルのお寿司(和食)がおいしく楽しめますね。
4/05/2007
テイスティングノート VS ポイント
テイスティングノートをご存知でしょうか?
ソムリエやワイン批評家の書いた、ワインテイスティングの感想文です。
赤ワインならば、ラズベリーやブルーベリーなどのベリー系、胡椒やシナモンなどのスパイス、
ミントやユーカリなどのハーブ、ピーマンやマッシュルームなどの野菜(べジタル)、土の香り(アース)、そしてオーク樽から生まれるバニラやチョコレートの香り…など。
白ワインならば、レモンやグレープフルーツなどのシトラス、赤りんごや青りんご、
ピーチやアプリコットなどのストーンフルーツ(果物の真ん中に石のように大きな種がある果物のことを、ストーンフルーツといいます。)、パイナップル、パッションフルーツなどのトロピカルフルーツ、
スミレなどの花、草の香り、ヨーグルトやバターなどの乳製品の香り、
そしてオーク樽の香りはキャラメルやバタースコッチの香りなどと表現されます。
これらのテイスティングノートで使用される言葉は、ワインの特徴を言葉で表現する方法であり、
ワインの評価するための共通語でもあります。
また、テイスティングノートは、ブドウ品種や生産地の特徴を知るキーワードにもなっています。
例えば、スパイスやハーブなどの香りが強い、ミディアムボディの辛口赤ワインがあったとします。
ベリーの香りはそれほど強くはなく、べジタル(野菜)の香りもします。
この場合、スパイスの香りという表現から、ブドウ品種はシラーズが想像できます。
また、べジタルな香りと、ミディアムなボディという点から、比較的冷涼な地区産(たとえばアデレードヒルズなど)ということが読み取れます。
しかし、一般ワイン消費者が、キーワードを元にワインの特徴を理解するのはちょっと難しいですよね。
ましてはテイスティングのキーワードから、品質まで推測するのはかなりの至難の業です。
そこで広く活用されているのが、ポイントやワイン大会メダルを活用したワイン購入です。
オーストラリアワインには、金銀等のメダルが貼ってあることがよくあります。
これは、ワイン大会で優秀な成績を収めた印であって、品質の高さの補償でもあります。
そのようなワイン大会は、オーストラリア国内において、年間いくつも開催され、
その大会ごとにメダルが存在します。
また、ロバート・パーカーやワインスペクテイターのポイント(点数)を目安に、
ワインを購入という手もあります。
「ロバート・パーカー90ポイント!この味でこの値段は驚異的!」などのうたい文句をつけて
売り出されているワインを見たことがあると思います。
私の経験上、どんなにリーズナブルなお値段のワインでも、パーカーやワインスペクテイターで
90ポイント以上をとったワインでマズかった経験は一度もありません。
決してポイントやメダルだけが、高品質ワインの見分け方だとは思いませんし、おすすめはしません。
ただ、点数評価されることにより、一目瞭然で誰にでもわかりやすいシステムであることには間違いありません。
まだどのようにワインを買ったらよいか分からない方は、ポイントやメダルを目安に購入されるところから始めてみてはいかがですか?
そしてゆくゆくは、テイスティングのコメントから、ワインの特徴をを想像し、おいしい一本を見つけ出してください。
テイスティングのコメントを理解できるようになると、自分の好みのワインを探す手段となるので、
ワイン購入がとても楽しくなると思いますよ。
4/04/2007
お花見にはピンクのワインをどうぞ!
やわらかで上品なピンクの桜色に染まる景色は、日本人でなくても誰もがうっとりする光景なのです。
一年に一度しかない、桜が綺麗なこの時期は、せっかくなので、桜色(ピンク)のワインを楽しみたいものです。
ピンクのワインといえば、ロゼワインです。
ロゼの造り方は、2通りあります。
1つは、黒ブドウから赤ワインと同じ製法で造る方法。
ブドウの皮とジュースの接触時間を少なくすることによって、きれいなピンク色に仕上げる方法です。
接触時間を減らせば極々淡い色に、時間を増やせばクリアな赤に近いロゼワインになります。
2つ目は、赤ワインと白ワインを混ぜて、ピンクのワインを造るという方法です。
赤ワインと白ワインの影に隠れて、常に日陰の存在のロゼワインですが、
近頃世界のワインマーケットでは、ロゼワインはちょっとした人気です。
オーストラリアワイン業界も、この影響に反映されてか(?)、多くのワイナリーでロゼを造っています。
一言で’ロゼワイン’といっても、淡いピンクからビビッドなピンクまで色が豊富で、
味も辛口から甘口まで、それぞれのワイナリーの個性が一番反映されるワインだともいえます。
オーストラリアでは一般的に、辛口ライトボディ(淡い色)のロゼはシーフードに、
辛口フルボディ(ビビッドピンク)のロゼは、ピザやパスタなどのちょっとヘビーな食事と、
中甘口のロゼは、タイやベトナム、中華料理などのエスニック料理と相性がよいといわれています。
エスニック料理の特徴である、辛甘酸っぱい味やスパイスと、中甘口のロゼはベストマッチです。
デパ地下で、エスニック料理やピザをテイクアウトして、ロゼワインといっしょに気軽に近くの公園に繰り出してみてはいかがですか?
いつものお花見とは一味違ったお花見を、これからの定番にしてもらえたらうれしいです。
4/02/2007
ヴィオニエブーム到来?!
もともとフランスのローヌ地方の特産品で、ローヌでは、古くから力強いシラーズ(赤)に混ぜる脇役的役割をしていた品種です。
今では、ローヌでも他のニューワールド諸国でも、ヴィオニエ本来のキャラクターが
そのヴィオニエが、ブームの兆しを見せているという記事を、
ヴィオニエの特徴は、マイルドな酸と豊かな芳香が魅力のワインです。
一般的な香りと味の特徴は、トロピカルフルーツ、ライチ、ムスクなどの芳香などの香りに、
まったりとしたなめらかな口当たりで、杏や桃の味が口いっぱいに広がります。
通常、ブドウは熟すにしたがって、酸度が減り、それにともない糖度が増します。
つまり、もともとマイルドな酸のヴィオニエは、完熟ブドウでワインを造ると、酸味の足りない間が抜けたワインになりかねないので、完熟前の収穫が理想とされています。
早期収穫により、適度な酸度が保たれ、バランスのよいワインに仕上がるのです。
また、ボトル内での熟成が早いため、飲み頃は、1-3年と早く飲んでしまったほうがよい品種です。
先日紹介したソーヴィニオンブランは爽やかなイメージのワインだったのに比べ、
ヴィオニエは芳潤なマダムのようなワインだとイメージしてみてください。
長くワインを寝かさなくても、早い時期に熟成ワインを楽しめるヴィオニエで、
優雅なひと時を味わってみてはいかがですか?
3/24/2007
クリーンスキンワイン
3/21/2007
Importance of wine's region of origins
今学期で大学院卒業予定の私は、Master of Wine Business集大成ともいうべき
プロジェクトに取り組んでいます。
オーストラリアにおけるワイン産地名の重要性について。
まだまだプロジェクトが始まったばかりで答えは出ていないのですが、
いろいろと気づかされることがたくさんあります。
ワインの本家本元フランスでは、AOC(原産地統制呼称)という制度によって格付けされ、
最高格付けのAOC格付けワインのみが産地名を名乗ることができます。
さらに、ボルドーやブルゴーニュなどの有名産地では、村の名前、畑の名までが
重要になってくるのです。
つまり、フランスワインにとって、産地名はクォリティの証であって、それにともない値段も比例します。
ワイン産地名は非常に重要なものであって、消費者に大きな影響を及ぼすものである
ということがいえます。
しかし、オーストラリアをはじめとしたニューワールド諸国(アメリカ、オーストラリア、チリ、南アフリカなど)では産地名はあくまで産地名でしかなく、フランスの様な格付けは基本的には存在しません。
フランスワインのラベルをまじまじと見たことはありますか?
当然フランス語で書かれているので、解読は難しいことなのですが、
そこにはぶどう品種名などの基本的な製品情報はまったく見つかりません。
ただただ生産地区の名、村の名や畑の名があるのみです。
しかもこの名前、事前に知識が無い限り、たとえフランス語が読めたとしても、地区なのか村なのか畑なのかまったく検討もつきません。
しかもブドウ品種名も書いてない…。
となれば、極端に言えば赤ワインか白ワインかすらわからないという事態に陥りかねません。
消費者に対してなんて冷たい対応なのでしょう…。
この歴史と階級制度の重圧に押さえつけられているフランス方式に対し、
オーストラリアワインなどニューワールドワインは、ブドウ品種名が主体のラベルになります。
ブドウ品種名、ヴィンテージ(生産年)、産地名がラベルに表示され、ワイン初心者にもわかりやすいワインなのです。
消費者思いのやさしい商品ですね。
では、オーストラリアでは産地名や生産地区名は重要ではないのでしょうか?
答えはNo!!!
多くのオーストラリア人ワイン消費者は、産地名から想像できる得意のぶどう品種をステレオタイプ的に記憶している傾向があります。
たとえば、バロッサバレー=シラーズ、クレアバレー=リースリング、アデレードヒルズ=ソーヴィニオンブラン、クーナワラ=カベルネ・ソーヴィニオンなどなど…。
フランスの様な産地名による格付けはないものの、やはり産地名は、オーストラリアでも大きく消費者購買行動に影響しているようだというのが、現時点での私の見解です。
どのようなときに、どのような場面で影響をうけるのか、今後のリサーチ次第でどのような答えが見つかるかが楽しみです。
ワイン批評家の影響度
ロバート・パーカー氏Robert M. Parker, Jr.は世界でもっとも影響力のあるワイン批評家といわれているアメリカ人です。
先日、ワインショップでおもしろい出来事がありました。
3/19/2007
アデレードヒルズ
3/18/2007
暑い日の午後に飲みたいワイン
アデレードはそろそろ夏が終わろうとしています。
今年の夏もたくさんのワインを飲みましたが、暑い日のランチや午後のLazyな時間にピッタリのワインがソーヴィニオンブラン種のワインです。
アデレード近郊のアデレードヒルズ地区はソーヴィニオンブランが
おいしいと有名な地区です。
アデレードヒルズは、名前のとおり丘の上に位置する比較的冷涼な気候の
地区で、この冷涼な気候がおいしいソーヴィニオンブランを育てるのです。
フランスのソーヴィニオンブランに親しみのある人は、
酸度が高く、草の香りのするワインというイメージがあると思いますが、
オーストラリアのソーヴィニオンブランはちょっと違います。
冷涼とはいえ、フランスにはない強烈な日光を燦々と浴びて育ったブドウから作ったワインは、酸度はやはりとても高いものの、
パッションフルーツやパイナップルなどのトロピカルフルーツの香り豊かな
スタイルになるのです。
グレープフルーツやレモンなどのシトラスの香りも加わって、
キリリッと冷やしたワインは、暑い夏の午後を心地よい時間に変えること
間違いありません。
ソーヴィニオンブランは、オーク樽を使用しない製法(ステンレスタンクで造られます)のため、夏にはちょっと重く感じがちなオーク樽から抽出される バニラやキャラメルなどの香りは一切ないワインです。純粋に、トロピカルフルーツやシトラスなど
フルーティーな味を楽しみたい時におすすめの一本です。
今日の一本:LONG VIEW Whippet Sauvignon Blanc 2006
Alcohol 13%
Tasting note: パッションフルーツ、グリーンアップル、シトラス。心地よいフルーティーの香りを高い酸味とグラッシーさ(草の香り)がソフトに包み、食事を邪魔しない白ワイン。