3/24/2007
3/21/2007
Importance of wine's region of origins
今学期で大学院卒業予定の私は、Master of Wine Business集大成ともいうべき
プロジェクトに取り組んでいます。
オーストラリアにおけるワイン産地名の重要性について。
まだまだプロジェクトが始まったばかりで答えは出ていないのですが、
いろいろと気づかされることがたくさんあります。
ワインの本家本元フランスでは、AOC(原産地統制呼称)という制度によって格付けされ、
最高格付けのAOC格付けワインのみが産地名を名乗ることができます。
さらに、ボルドーやブルゴーニュなどの有名産地では、村の名前、畑の名までが
重要になってくるのです。
つまり、フランスワインにとって、産地名はクォリティの証であって、それにともない値段も比例します。
ワイン産地名は非常に重要なものであって、消費者に大きな影響を及ぼすものである
ということがいえます。
しかし、オーストラリアをはじめとしたニューワールド諸国(アメリカ、オーストラリア、チリ、南アフリカなど)では産地名はあくまで産地名でしかなく、フランスの様な格付けは基本的には存在しません。
フランスワインのラベルをまじまじと見たことはありますか?
当然フランス語で書かれているので、解読は難しいことなのですが、
そこにはぶどう品種名などの基本的な製品情報はまったく見つかりません。
ただただ生産地区の名、村の名や畑の名があるのみです。
しかもこの名前、事前に知識が無い限り、たとえフランス語が読めたとしても、地区なのか村なのか畑なのかまったく検討もつきません。
しかもブドウ品種名も書いてない…。
となれば、極端に言えば赤ワインか白ワインかすらわからないという事態に陥りかねません。
消費者に対してなんて冷たい対応なのでしょう…。
この歴史と階級制度の重圧に押さえつけられているフランス方式に対し、
オーストラリアワインなどニューワールドワインは、ブドウ品種名が主体のラベルになります。
ブドウ品種名、ヴィンテージ(生産年)、産地名がラベルに表示され、ワイン初心者にもわかりやすいワインなのです。
消費者思いのやさしい商品ですね。
では、オーストラリアでは産地名や生産地区名は重要ではないのでしょうか?
答えはNo!!!
多くのオーストラリア人ワイン消費者は、産地名から想像できる得意のぶどう品種をステレオタイプ的に記憶している傾向があります。
たとえば、バロッサバレー=シラーズ、クレアバレー=リースリング、アデレードヒルズ=ソーヴィニオンブラン、クーナワラ=カベルネ・ソーヴィニオンなどなど…。
フランスの様な産地名による格付けはないものの、やはり産地名は、オーストラリアでも大きく消費者購買行動に影響しているようだというのが、現時点での私の見解です。
どのようなときに、どのような場面で影響をうけるのか、今後のリサーチ次第でどのような答えが見つかるかが楽しみです。
ワイン批評家の影響度
ロバート・パーカー氏Robert M. Parker, Jr.は世界でもっとも影響力のあるワイン批評家といわれているアメリカ人です。
先日、ワインショップでおもしろい出来事がありました。
3/19/2007
アデレードヒルズ
3/18/2007
暑い日の午後に飲みたいワイン
アデレードはそろそろ夏が終わろうとしています。
今年の夏もたくさんのワインを飲みましたが、暑い日のランチや午後のLazyな時間にピッタリのワインがソーヴィニオンブラン種のワインです。
アデレード近郊のアデレードヒルズ地区はソーヴィニオンブランが
おいしいと有名な地区です。
アデレードヒルズは、名前のとおり丘の上に位置する比較的冷涼な気候の
地区で、この冷涼な気候がおいしいソーヴィニオンブランを育てるのです。
フランスのソーヴィニオンブランに親しみのある人は、
酸度が高く、草の香りのするワインというイメージがあると思いますが、
オーストラリアのソーヴィニオンブランはちょっと違います。
冷涼とはいえ、フランスにはない強烈な日光を燦々と浴びて育ったブドウから作ったワインは、酸度はやはりとても高いものの、
パッションフルーツやパイナップルなどのトロピカルフルーツの香り豊かな
スタイルになるのです。
グレープフルーツやレモンなどのシトラスの香りも加わって、
キリリッと冷やしたワインは、暑い夏の午後を心地よい時間に変えること
間違いありません。
ソーヴィニオンブランは、オーク樽を使用しない製法(ステンレスタンクで造られます)のため、夏にはちょっと重く感じがちなオーク樽から抽出される バニラやキャラメルなどの香りは一切ないワインです。純粋に、トロピカルフルーツやシトラスなど
フルーティーな味を楽しみたい時におすすめの一本です。
今日の一本:LONG VIEW Whippet Sauvignon Blanc 2006
Alcohol 13%
Tasting note: パッションフルーツ、グリーンアップル、シトラス。心地よいフルーティーの香りを高い酸味とグラッシーさ(草の香り)がソフトに包み、食事を邪魔しない白ワイン。