NZワイン紀行 -セントラルオタゴ編その2-
こんにちは。
今日も、セントラルオタゴの様子をお伝えします。
写真のワイナリーは、クィーンズタウンから車で20-30分ほどの、Chard Framチャードファームというワイナリーです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、このワイナリーは、すごい急斜面にたっているんです。建物の後ろに山の斜面が見えるでしょう?あのような傾斜が、下からずーっと続いているんですから。
車がギリギリ2台すれ違えるかどうかの細い斜面は、行き(山側を登る時)はいいのですが、帰り(崖側を下る時)はかなり怖かったです!
このワイナリーは、ピノノワールもおいしいのですが、特にリースリングが素晴らしかったと思います。
ありきたりの表現ですが、ものすごくバランスがいいリースリングです。
レモンやライムなどのシトラス、ロックメロン(中が黄色のメロンです。マスクメロンみたいな高級品ではなく、プリンスメロンのような身近な存在)、ピーチ、ちょっとだけ石油っぽい香り、ミネラルなどなど。。。
ここで、ちょっとリースリングの特徴をご紹介します。
リースリングは、言わずと知れた、ドイツ品種です。
そう、リースリングは涼しいところで作られる品種なんです。
セントラルオタゴの緯度(最南端のワイン産地!)を考えたら、リースリングがおいしいのも納得ですよね。
本場ドイツでは、最近では辛口も作られ始めましたが、伝統的には甘口で作られます。
ドイツワインのとても高級なものは、食事といっしょというよりも、デザートワインとして楽しみます。
オーストラリアでも、リースリングは大変人気品種で、様々なワイナリーで生産されています。
中でも、南オーストラリアのクレアバレーはリースリングの生産地として、世界的に認められています。
オーストラリアのリースリングの特徴は、辛口ということ!
だから食事との相性がバツグンなんですよ。
樽を使わないで作られるリースリングは、生き生きとした酸味が美しく、爽やかな印象です。
それでは、NZのリースリングはどうでしょう。
なんと、甘口なんですよ!正確には、やや甘口って感じですかね。
オーストラリアで辛口のリースリングに慣れ親しんでいたので、これはかなり衝撃的でした。
お隣でも、全然違うスタイルなんだー!って、またまた驚かされました。
NZリースリングは、甘口といっても、やや甘口程度のさっぱりした甘さなので、食事とあわせても全然大丈夫です。
ほんのりした甘みがプラスされたすっきりした酸味の華やかな香りのリースリングは、タイ料理などの甘くて辛い料理とピッタリだと思います。
日本では、あまり見かけることはないNZリースリングですが、見つけたら、ぜひぜひ試してみてください。
ドイツワインほど甘くなく、さっぱりとしてほんのりとした甘みがなんともGirls好みだと思います!