NZワイン紀行 -NZワインの特徴 part2-
こんにちは。
今回も、前回に引き続き、私の気づいたNZワインの特徴についてお話したいと思います。
前回は、赤ワインの特徴についてお話したので、今日は白ワインの特徴を、ちょっとご紹介しますね。
涼しい気候のNZでは、赤ワインよりも白ワインのほうが適した気候であると言われています。
ワイン生産の70-80%は、白ワインなんですって!
その中でも、最近大注目なNZ白ワイン品種といえば、やっぱりソーヴィニオンブラン(略してSB)ですよね。
最近では、SB人気が若干下火になったとはいえ、でもやっぱり根強い人気ですね。
特に、女性のファンが、圧倒的に多い品種であるといえます。
以前の記事で、ちょっと触れたことがありますが、オーストラリアのSBの特徴といえば、まず真っ先に思い浮かぶのが、パッションフルーツの香りです。
パッションフルーツって分かります?小さめの硬い皮を割ると、中に黄色い粒々の種のようなドローっとしたものがぎっしり詰まっている、トロピカルフルーツの代表的な果物です。
日本では、パッションフルーツそのものが、店頭に並ぶことってあまりないと思いますが、よくケーキやお菓子の材料として使われますよね。
パッションフルーツがピンと来ない方は、パイナップルやパパイヤ、マンゴーなどのトロピカルフルーツ全般の甘酸っぱい香りを漠然と想像してください。
この甘酸っぱいトロピカルフルーツに、レモンやライムなどの爽やかな香りやハーブの香りと、心地よい酸味があわさった味が、オーストラリアSBの代表的なイメージです。
それに比べて、NZのSBの特徴はというと、赤ワインと同じく、やはりフランスに近い香りを出してきているんです。
パッションフルーツの香りもするのですが、それよりも、もっと草の香り(英語ではグラッシーと表現します)が強くなります。
これを、グラッシー以外には、同じような表現として、「Cat's Pee」と表現する人もいます。
これは、直訳すると、「猫のおしっこ」です。
ええ?!猫のおしっこの香りですか?!と思われる方が多いと思いますが、これはワインの世界では、立派な褒め言葉なんです。
一般的に、フランスのボルドー産のソーヴィニオンブランの香りを表現するときに、褒め言葉としてよく使われています。
それにしても、「猫のおしっこ」って、いったいどんな香りか、みなさん興味ありますよね?(それとも、そんなもの知りたくなんかない?!)
これは、人によって様々な説を語ってきますが、私が勉強したことは、本当に「猫のおしっこ」そのもののにおいがするのではなく、この表現には、フランス的ユーモアが含まれているとのこと。
猫は、草むらで用を足すことが多いですよね?ってことは、草むらって猫のおしっこの香りがしそうだよね!っていうことらしいですよ。
だから、「Cat's Pee」と表現して、ワインの世界では、草むらの香りをさすわけです。
うーん、日本人にはこのユーモアを理解するのはなかなか難しい。。。
同じ草を指す言葉でも、私は、このグラッシー(草)とCat Pee(草むら)は、若干ニュアンスが違うと思うんですよね。
グラッシー(草)は、1-2本の草単体の爽やかさが前面に出た香りで、Cat's Pee(草むら)は、足で草むらを踏んだときに、ムワ~ッと草の香りが草むらから漂うイメージです。
この違い、お分かりいただけましたでしょうか?
NZのSBは、ボルドーに比べると、グラッシーですね。
やっぱり湿度の違いかな?
ボルドーってNZのワイン産地に比べると、湿度高いですよね。
NZのSBは、レモンやライムの爽やかな香りに、パイナップルのような元気でシャッキリしたフルーツの香りがプラスされ、心地のよい高めの酸味と、すがすがしい草の香りにふーっと包まれたワインって感じです。
SBは、OZもNZも、樽を使っていないものが多いので、スッキリした仕上がりなんですよ。
キリっと冷やしたソーヴィニオンブランは、やはり夏のほうが向いていますが、冬でもまだまだいけますよ!
SBのようなすっきり系の白ワインは、寿司などの和食との相性もバッチリです。
これからの季節は、鍋といっしょに合わせるのもいいですねー!
ちょっと長くなってきてしまったので、他の葡萄品種の特徴は、次回お話しすることにしましょう。
次回は、NZのリースリングの特徴です。
お楽しみに!
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