7/31/2007
7/24/2007
本日の1本
7/23/2007
今日のおすすめの一本
今日は、久々にワインテイスティングノートです。
本日の一本は、アデレードヒルズのShaw and Smith ショウアンドスミスです。
日本でも、すでに輸入されているので、オーストラリアワインをご存知の方には、
おなじみのワイナリーです。
アデレードの街中から、車で30分ほどで行くことの出来るワイナリーなので、
週末にふらっと立ち寄れるワイナリーとして人気が高いです。
ちなみにセラドア営業は週末のみです。
オーストラリアのセラドアにはめずらしく、こちらのワイナリーはテイスティングにお金がかかります。
白ワイン2種類、赤ワイン2種類、すべてのワインに合わせたチーズ4種類で、AU$10。
決して高くはないお値段です。シェアも可能。
ヴィニヤード(ブドウ畑)を眺めながら、テラスでゆっくりとワインとチーズを楽しむので、
ちょっと他のワイナリーでは味わえないゆったりとしたテイスティングがうれしいです。
色、香り、味と、比べ飲みが出来るのも、おもしろいですよ。
本日の1本 Shaw and Smith 2004 Shiraz
カラー: 紫がかったルビーレッド。 まだ若いので、紫色が混じっていました。
ノーズ: ラズベリー、レッドカラント、スパイス、ユーカリ、リコリス、草、焼けたゴム など。。。
パラット: ベリーのみずみずしさに、リコリスのようなスーッとする味が口いっぱいに広がります。
タンニン(渋み)は、強すぎず、弱すぎず、適度で心地よいタンニン量です。
樽のカラメルや香ばしさはあまりなく、クールな気候特有のスパイスやべジタル(野菜や草)
の香りの強いワイン。
焼けたゴムって何??って思われる方もいるかもしれませんが、これもれっきとした
ワインテイスティング用語の一つです。
主に、フランスのシラーに多く見つけられる香りとされていますが、
今回は、オーストラリアのシラーズでも見つけることが出来ました。
決して不快な香りではなく、ワインに複雑身が加わった奥深い味になるんですよ。
アルコール度数は、14%と、オーストラリアワインらしいアルコールの高さです。
今回は、2004年のシラーズを開けてみましたが、ワイン屋さんにはまだまだ熟成できると言われました。
でも、思ったよりもタンニンが強くないので、どのくらいもつのかな…などと考えてしまいました。
7/22/2007
タスマニアの食事とワイン - タスマニア旅行記part3
タスマニアは、言わずと知れた、シーフードの宝庫です。
帆立、牡蠣、ロブスターなどなど、新鮮でおいしい魚介類がお手ごろ価格でいろいろ楽しめます。
まずは、基本のオイスター(牡蠣)です。
冬だったので(オーストラリアはただいま冬です!)、身は小ぶりですが、味は凝縮されてて最高です。
日本では、牡蠣のシーズンは冬ですが、どうやらこちらでは夏のようです。
夏には巨大な岩牡蠣も楽しめるみたいで、誰に聞いても大ぶりでミルキーな夏の牡蠣は最高!ということでした。
殻付の生牡蠣を、天然の海水の塩気とレモン汁だけでいただくナチュラルオイスターは、
軽く1ダース(12個)はいけちゃいます。
ナチュラルオイスターにあわせたいワインは、やはり白ワインですね。
タスマニアは、様々な白ワインをつくっているので、どのワインをオイスターに合わせようか、
悩むところですが、私はシャルドネと合わせるのが好きです。
しかも、ニューワールドの典型的な、色はゴールデンカラー、味はしっかりとコクがあって、バタースコッチやカラメルのような香りがするタイプとあわせるのが大好きです。
さっぱりすっきりと、ソーヴィニオンブランや樽を使ってないアンオーク・シャルドネなどのほうが、
シーフードを食べるときは好きという方もいるかもしれませんが、
牡蠣のミルキーなコクと、シャルドネのバタースコッチなコクがなかなかイイ感じにマッチしますよ。
基本のナチュラルオイスターを楽しんだら、次はオイスター・キルパトリックです。
キルパトリックとは、小さなサイコロ状に刻んだベーコンとウスターソースをかけてオーブンで焼いたものです。
ナチュラルとはまた違ったおいしさが楽しめます。
個人的には、キルパトリックやその他グリルしてあるオイスターには、
白ワインだけでなく赤ワインも結構イケると思います。
シーフード=白ワインという固定概念を捨てて、いろいろと自分のおいしいと思う味を試してみてくださいね。
締めは、スモークド・フィッシュ・チャウダースープです。
その名の通り、軽く燻製した魚と野菜を、クリーム系のスープで煮込んだチャウダーです。
野菜の甘さと、魚のコクがあっさり系のクリームスープの中でマッチして、なかなかおいしかったです。
しかし、タスマニアのレストランは、どこに行っても薄味なのがちょっと残念…。
よく言えば、上品であっさりした味、悪く言えば、はっりきしない薄塩味という感じです。
まあ、テーブルにおいてある塩コショウで味を調えることは可能なので、あまり大きな問題ではないです。
タスマニアに長く住んでいた友人に聞いたところ、タスマニアの料理は、ピノノワールのような繊細なワインに合わせるため、天然の味を大切にした繊細な味に仕上げてあるとのこと。
まあ、そう言われてみれば、納得かな。。。
確かに、ピノノワールとケンカせず、いいハーモニーをかもし出してたかな。
ということは、私はまだ行ったことありませんが、フランスのピノノワールの産地、ブルゴーニュの料理も、薄味なのかな?などと考えてしまいました。
ブルゴーニュ料理をご存知の方、どなたか教えてください!
タスマニアのワイナリー タスマニア旅行記Part2
7/15/2007
タスマニアにピノを飲みに行ってきました!-タスマニア旅行記part1
マスターの大詰めを迎え、6月はリサーチとテスト勉強に明け暮れて終わってしまいました。
昨日、最終審査が発表され、無事にマスター・オブ・ワインビジネスを7月末に卒業できることとなりました。
今は達成感と安堵感に包まれています。
そんな私は、先日、テスト終了後タスマニアに行ってまいりました。
タスマニアは、オーストラリア大陸の南に位置する小さな島です。
小さいとはいっても、立派にひとつの州として存在しています。
南半球のオーストラリアは、南に行けば行くほど寒い地方になるわけで、
タスマニアも例外なく冷涼な地域です。
夏の気温は20度前後までしか上がらないため、当然のことながら収穫できるブドウの品種は限られます。
白ワインはかなりいろいろな品種がありますが、赤ワインは、ほぼ、ピノノワール一色です。
先日ニュージーランドのピノノワールをお勧めしましたが、タスマニアのピノもなかなかなものです。
通常は、シラーズなどのフルボディ赤ワインしか私は飲まないので、 毎日ピノ漬けになる機会は後にも先にもあまりない機会だととらえ、 毎日ひたすらピノを飲み続けてタスマニアのピノノワールの味を勉強してきました。
当然のことながら、ワイナリーによって味の差はあるものの、簡単に言うと2つにわけられます。
1.ストロベリーのような可愛らしい香りで、お値段も可愛らしいピノ。
2.ストロベリー感に複雑味(ハーブ、お花の香り、土の香りやキノコの香りなど)が加わった高級ピノ。
いろいろとテイスティングした結果、やはりちょっとお値段のはるピノのほうがおいしいなーという結論に
達しましたが、料理の合わせ方によっては、お手ごろピノも悪くないかもしれません。日本人の女性に、好きなワインのタイプを聞くと、「フルーティーで重くないもの」という答えをよく耳にします。
タスマニアのお手ごろピノは、まさにこの答えにピッタリの赤ワインだと思いました。
ボディは軽く、フルーティー(ストロベリーやチェリーのような甘い香り)で、
アルコール度数もオーストラリアワインにしては驚きの12-13度という低さです。
タスマニアのピノノワールなら、赤ワインの渋さや、ニューワールドワインのアルコール度数の高さが苦手な人でも、気軽に赤ワインを楽しめそうですね♪
次回は、タスマニアで訪れたワイナリーについてご紹介します。