5/16/2007

やっぱりシラーズが好き!


Shirazシラーズは、言わずと知れたオーストラリアを代表するブドウ品種です。
日本でもおなじみの、カベルネソーヴィニオンのようにフルボディの赤ワインです。
原産地はフランスローヌ地方で、フランスでは、シラーズ(フランスではシラーと呼びます)はヴィオニエ(白)と混ぜるのが一般的です。
オーストラリアも、ヴィオニエとブレンドしたタイプもありますが、シラーズ単体のものや、カベルネソーヴィニオンなどとのブレンドが主流です。
「オーストラリアのシラーズ」と言っても、地域(気候)によってまったく異なった表情が現れます。
たとえば、涼しい気候の土地のシラーズは、ブルーベリーやプラムなどのフルーツの香りを、
シナモンなどのスパイスや、ユーカリなどのハーブの香り、樽から生まれるバニラの香りがやさしく包んだワインが生まれます。
バロッサバレーなどの暖かい土地は、スパイスやハーブの香りはやや抑えられ、
プラムやプルーン(ミキプルーンなどの濃厚なまったりしたものを想像してください!)などのフルーツの香りがギュギュギュッと凝縮されたパンチの効いたワインになります。
また、ヴィオニエ(白)とブレンドされたシラーズワインは、プラムやスパイスなどの香りの後に、フッと一瞬’杏’のようなかわいらしい香りがするのが特徴です。
フルボディの赤ワイン好きの友人に言わせると、ヴィオニエブレンドはフェミニンでやわらかな印象で、シラーズの’男らしいパワフルさ’といった特徴にかけるといいますが、私はこのヴィオニエブレンドが結構好きです。
フルボディの赤ワインなのに、ほんのりと最後に香る’杏’の香りは、ホッーとさせてくれる気がします。
赤ワインの中のヴィオニエは、ただ単に、かわいらしさや華やかさがあるだけでなく、強すぎず弱すぎない、凛とした自己主張があり、でもパワフルなシラーズとうまーく融合するのが特徴です。
ちょうど、シラーズヴィオニエは、男性中心の社会でがんばる女性をあらわしているような気がしてたまりません。
毎日忙しく仕事追われる女性のみなさん、シラーズヴィオニエでちょっとリラックスしてみませんか?
自分の存在が再確認でき、きっと、「がんばろう!」って気持ちにさせてくれるはずです。

5/11/2007

GSMって知ってますか?

お久しぶりです。
大学院のプロジェクトが忙しいあまり、更新が遅れていました。。。
GSMと聞いて、何のことだかピンと来た人は、相当のオージーワイン通かもしれません。
GSMというのは、Grenecheグルナッシュ、Shirazシラーズ、Mourvèdreムーヴェールド(マタロ)
をブレンドしたワインのスタイルのことで、その3つの頭文字をとってGSMと呼びます。
割合によって、品種名表記順序が決まるため、GSMの場合は、
グルナッシュの割合が一番多く、次にシラーズ、ムーヴェールドが一番少ないといった具合です。
シラーズが主体のSGMというものもたまに見かけます。
グルナッシュという品種は、もともとフランス生まれの品種です。
シラーズに比べると、ソフトでやわらかな印象のワインになり、
ストロベリーやラズベリーといった可愛らしい香りのものが多いです。
今日おすすめしたいGSMは、TORBRECK(英語読みではトゥーブレックですが、日本ではトルブレックという名で紹介されているようです。)のJuvenilesジュべナイルズです。
「若者」という意味のJuvenileという名前の通り、フレッシュな若いうちに楽しむワインです。
グルナッシュ主体のワインなので、ソフトでやわらかな香りです。
一口ワインを口に含むと、ストロベリージャムのような、甘ーいお菓子(キャンディー)を想像させる香りが口いっぱいに広がって、可愛らしい気分にさせてくれるワインです。
このワインは、赤ワインにしてはめずらしく、樽を使わない製法をとっているため、
樽から抽出される複雑味はなく、純粋にフルーツの香りがフルに楽しめます。
フルーティーではあるものの、基本的に赤ワインはドライ(辛口=甘くない)なので、甘みはありません。
ストロベリーキャンディーのようなあまーい香りなのに、甘くないワイン、試してみたいと思いませんか? ジュべナイルズは、日本でも購入可能のようなので、ぜひぜひお試しください。
赤ワインの渋みが苦手な方でも、GSMならきっと楽しんでもらえると思いますよ。