1/16/2008

今年のクリスマス



みなさん、今年のクリスマス(ってもう去年じゃん!)はどのように過ごしましたか?
オーストラリアのクリスマスといえば、真夏のビーチにサーフィンでやってくるサンタクロースのイメージが強いと思いますが、今年のクリスマスは肌寒かったです。
私は、クリスマスイブの夜中に教会へ行きました。
プロテスタントに慣れ親しんできた私は、プロテスタント教会が見つからなかったので、アデレードに来てから教会へ足を運ぶことを躊躇していたのですが、今回初めて近所のユナイティングチャーチのクリスマス礼拝に参加してみました。
ユナイティングチャーチとは、カソリック/プロテスタントの隔てがないオーストラリアが起源の宗派です。
毎週日曜日の朝、教会の鐘と賛美歌を(ベッドの中から!)聞いていて、「久々に賛美歌歌いたいな~♪」といつも思っていたので、今回の礼拝参加の目的は、ズバリ、「クリスマスキャロル(賛美歌)を歌う!」でした。
しかーし、どれ一つとっても知っている賛美歌がないんです…。
あれれ?なんで??この賛美歌はオーストラリア独自のものなの???って感じで初めから終わりまで口パクで終わってしまいました…。
でも毎週日曜日に聞こえてきた賛美歌の中には、確か知っている曲もあった気がしたんだけど、気のせいなのかなー?という感じです。
ということで、肝心の目的は果たせないまま、初めての教会訪問は終わりました。
イブは、夜ということもあるからか、冬物のコートを羽織って(ただいまオーストラリアは夏ですよ!)、教会へ行きました。
チャペル内も、ストーブがついていて、なんだか冬のクリスマスを迎えているような気分になりました。
賛美歌はわからない仕舞いでしたが、久々に牧師さんの話に耳を傾ける機会に恵まれ、なんとなく心がすーっとしている感じがしました。
ということで、今年のクリスマス(25日)は、スッキリとした目覚めを迎えることが出来ました。
なーんてゆったりとしたクリスマスを迎えたかったのですが、そんな暇はあるわけなく、クリスマスの日は朝からバタバタとディナーの支度に取り掛かりました。
クリスマスディナーの献立は、海老のカクテルソース、チキンの丸焼き、付け合せの温野菜やポテトサラダ、食後のアーモンドアプリコットタルトetcです。
チキンの丸焼きのおなかには、こちらではパン粉、炒めた野菜やハーブなどでつくった詰め物をするのが一般的ですが、私はピラフを詰めて焼きました。
結果は、大成功!
ピラフに肉汁がしみこんで、最高においしいローストチキンになりました。
初めてチキンの丸焼きに挑戦した2年前は、グロテスクな見た目にかなり恐れおののいたのですが、慣れるとなんてことないですね。
見た目は豪華なのに、超簡単なのでおすすめです!
ということで、今回のクリスマスディナーにあわせた1本は、Westend Estate WIneのカベルネソーヴィニオンです。
このワインは人からの頂き物だったのですが、なかなかおいしいワインでした。
今回のワインは、ニューサウスウェールズ(シドニーのある州)のものです。
Westend Estate
3 Bridges Cabernet Sauvignon 2000

カラー: すこしレンガ色に近い、かぎりなくオレンジに近い赤。
ルビーの赤さはもうすでになく、ガーネット色と表現できるでしょうか。

ノーズ: とても洗練された、ニューワールド(アメリカ、オーストラリアなど)のカベルネの香りです。
オーストラリアというよりも、カリフォルニアワインを思い出す香りでした。
香りは、カシス、タバコ(シガーに近いかも)、ピーマン、チョコレート、ミントなどの様々な香りを見つけることが出来、とても複雑味の高いワインでした。
力強い果実味だけでなく、果実以外の香りが加わり、すっきりと洗練された都会的な香りです。

パラット: 香りに比べ、酸味が高め。でもバランスがとてもよいので、酸味の高さは嫌味でない。
口の中に広がる果実味がすばらしく豊かなワインです。
豊かな果実味に、さまざまな香りの複雑味が加わり、とても心地よい気分にさせてくれます。
アルコール度数は13.5%。
程よい高さでよかったと思います。
タンニンはしっかりあるのですが、かなりもうこなれてきているようで、口当たりはマイルドです。
でも、若いときは、きっと上の歯茎がキシキシするようなタンニンを感じるくらい高かったのではないかと推測できます。
しっかりとした果実味+こなれたタンニン+酸味=バランスのよいワイン
クリスマスディナーに開けるのにピッタリのワインでした。

1/15/2008

キャンプで飲むワイン!


みなさま、おひさしぶりです。
そして、明けましておめでとうございます。
気がつけば、ブログの更新を怠ったまま年を越してしまいました…。
今年のアデレードの年越しは、大晦日が43度の灼熱日だったので、夜になっても気温が下がらず暑苦しい年越しだったのですよ。
グルネルグビーチ(Cityからトラムで20分)や市内を流れるトーレンス川では、カウントダウンの花火が上がり、普段は静かなアデレードでも、年越しは賑やかです。(まあ東京に比べたらたいしたことないけど…)
実は、29日から大晦日まで、2泊3日でキャンプへ行ってきました。
キャンプ地は、アデレードから車で2時間ほど南下したFleurieu半島の海岸線に位置する国立公園でした。
国立公園だけあって、超広大な敷地でした。
だって、公園の入り口から、キャンプ地まで13kmもあるんですよー。
キャンプ敷地までは、野生のカンガルーの群れや放牧された牛や羊が歓迎してくれるので、13kmの道のりもなかなか楽しかったですけどね。でも遠い…。
出発した29日の予想最高気温は36度、30日は39度、そして大晦日は43度の予想だったので、当然キャンプで飲むのはギンギンに冷やしたビールか白ワインでしょー!ってことで、この日用意していったワインは、白とロゼのみ。
当然のことながら、暑い直射日光を避けるため、木陰にテントやキッチンを広げ、ランチをしながらくつろぎ始めたら、なんと肌寒く感じるんです。
そうです、ここはたった1-2時間アデレードから南下しただけなんですけど、緯度が下がるから(?)いつも気温が低いところだったのです。
フリースのジャケットは、念のために用意していったのに、まさかのまさか夕方から羽織る羽目になってしまいました…。
とっぷりと日が暮れた頃(今はサマータイムなので9時頃)には、長袖+フリース+ジーンズ+ブーツでも寒いじゃないですかー。
確実に、気温は15度を下回っていたはずです。
でも、40度を見越して購入していったワインは、クーラーBoxの中でギンギンに冷えた白ワインとロゼのみ…。
だって、赤ワインは絶対に飲みたくないと思ったから用意していかなかっただもん…。
とりあえず、この日はまずはロゼを室温に避難させてから、飲むことにしました。
1日目の献立は、ステーキ、ソーセージと茹でた温野菜。
当然のことながら、キャンプなので安売り肉でしたが、やっぱりBBQで食べるステーキはおいしいですねー。
これで赤ワインがあったら言うことないのにな~という感じでした。
2泊もしているのなら、翌日に赤ワインを買いに行けばいいじゃないか!と思いますよね。
でも公園の出口まで13km車を走らせて、そこから一番近い酒屋はいったいどこなんだー?って感じなので、2日目はおとなしくシャルドネを飲むことにしました。
2日目は、30度近くまで気温が上がり(アデレードはこの日は39度です!)、夜も1日目に比べるとやや暖かかったので、シャルドネをおいしく楽しむことができました。
やや暖かいっていっても、16-17度って感じなので、当然フリースは手放せませんけど…。
2日目の献立は、土鍋ご飯です!
これ、BBQに行く機会がある人は必見ですよ。超おススメです!
チャイナタウンで購入した土鍋(本当に土から作っている鍋。土鍋と呼んでいるステンレス鍋ではありません)で、まずは普通にご飯を炊き始めます。
ある程度炊けてきたところで、ここで初めて具を投入します。
日本では、ご飯を炊いている時は、蓋は絶対にとってはいけないというのが鉄則ですが、中華式にはこのような作り方なようなので、私は中華式で作ってます。
キャンプらしく、この日の土鍋飯のメイン具材に選んだものは、ハム缶!
あの、ハワイや沖縄で有名なスパムです。
ハム缶って、普段あまり食べる機会なかったのですが、なかなか塩気がきいていて具にするには簡単で便利です。
小さく切ったハム、マッシュルーム、ねぎ、インゲン等を入れ、調味料を入れようとしたところで、ある重大なことに気がつきました。
しょうゆを忘れた…。
本来なら、しょうゆを上から垂らしかけて、具に火が通ってご飯も炊ければ出来あがりです。
土鍋の底にできたおこげに、チラッとしょうゆをかけて食べると、またこれがおいしいんですよー。
でも、この日はしょうゆがないので、バターと塩こしょうで挑戦してみました。
これが抜群においしい!ハムとの相性も最高です。
ちょうど、ポップコーンを想像させる味なんです。
バターのコクと、塩気、こしょうのスパイシーさ、おこげの香ばしさが、後を引く味に仕上がりました。
当然、この日のために用意してあったシャルドネとの相性もバッチリで、2日目の夕飯も楽しく過ぎて行きました。
BBQでもおいしーいワインを飲みたい!というのが本音ですが、1000円クラスのお手ごろワインで十分に楽しめますよ。
アウトドアという空間が、なんでもおいしくしてくれるような気がします。
ちなみに、今回のキャンプで空けたワインは、白・ロゼともにジェイコブスクリークの$10程度のものでした。
夕食後は、ワインと共に、生まれて初めて見る満天の星空を楽しみました。
本当にすごいんですからー。
天の川は、私の家からも薄っすらとは見たことがあったのですが、あそこまでクッキリとした星の川を見たのは初めてです。
すっかりキャンプにはまってしまいました!!!
ps:写真は野生のカンガルーです。早朝と夕方に、遊びに来てくれました。