7/18/2009

車を売ってワインをGET?!


こんにちは。

今日は、オーストラリアならでは(?)のちょっと面白い話をひとつご紹介します。
先日、友人が、BMWを売りに出していたのですが、その際にワインにまつわるおもしろいことがありました。
友人は、中古の92年製BMWのセダンをAU$6500.00で売りに出していました。
日本ではあまり馴染みがないと思いますが、オーストラリアでは、車の売買は、プライベートのオーナーからするというのは、比較的普通のことです。
通常、現金一括というのが普通なのですが、この不景気のご時勢、高額の現金がすぐにそろわないという場合もあります。
その場合、足りない現金分を、物で補うという方法をとる場合もあります。
このBMWのオーナーは、車を買いたいという人から、なんと現金$6000.00+ワインでどうかというオファーをもらったのです。
$6000.00+ワインでは、$6500,00の希望価格よりも損してしまうのでは??という疑問があったのですが、実は、このBMWオーナーは損をするどころか、実は得をするようなオファーをもらっていたのです。
このワイン、なんとオーストラリア最高峰ワインのGrangeだったんですよ。
そうです、つまり、$6000.00+グランジ1本でどうかというオファーだったんです。
グランジは、平均市価で$600.00で売られていますので、得してますよね。
私がこのBMWオーナーだったら、即OK回答だします(笑)。
しかし、ワインのわからない人にとっては、どんなにいいワインをもらっても、そのワインの価値がわからなければ、グランジだろうと、スーパーの1000円ワインだろうと、ただ「ワイン」なわけで、まったくおもしろい話ではなかったようです。
このBMWオーナー、車のホイールも売りに出していたのですが、こちらは現金+ロバ1頭でどうかというオファーをもらっていました(笑)。
いくらアデレードとはいえども、さすがに裏庭にロバは飼えませんよ。。。
現金が足りない分を、高級ワインやロバで補おうとするオーストラリア人の金銭感覚は、19世紀くらいから変わってないんじゃないの?ってツッコミたくなりました。

7/15/2009

ホットワインでホッとしませんか?

こんにちは。

日本は梅雨明けをして、暑い毎日が続いているのでしょうか。
今年のアデレードの冬は、比較的暖かい日が多かったのですが、先週くらいから急に真冬にがやってきました。
朝の最低気温が0-2度程度と、東京と同じくらい寒い日が続きます。
しかも、冬は雨季の季節であるため、毎日毎日ドンヨリ曇り空が続き、数日間雨続きの時もあります。
日本は、夏は高温多湿&冬は低温低湿ですが、アデレードは、夏は高温低湿&冬は低温高湿なんですよ。
日本でも、梅雨の時は洗濯物が乾かなくて困ったよという悲鳴が聞こえてきそうですが、アデレードも、雨続きの冬は、洗濯物が本当に乾かなくて困るんですよ…。
さてさて、今日は、そんな寒い冬のワインの楽しみ方をご紹介します。
(夏の暑いときに、冬のワインの楽しみ方聞いたっておもしろくないって?!)
ホットワインってご存知ですか?
赤ワインにシナモンスティックなどのスパイスを入れて、鍋にかけて暖めたものです。
まあ、熱燗の赤ワインバージョンですね。
オレンジなどの柑橘類やアップルなどをスパイスといっしょに入れてあるのも、結構見かけます。
スパイスの香りがふわ~っと香るホット赤ワインってすごくおいしいんです。
じわ~っと温かいワインが体に染みわたる感じが、一日の疲れを癒してくれて、ホーっと出来る感じがします。
すごーく体が温まりますよ。
それから、煮きっているので、余分なアルコールも飛んでいるので、アルコールが苦手な方にもお勧めです。
煮立たせるので、新しいワインをあける必要はありません。(というよりも新しいワインを使ったらもったいなさ過ぎる…。)
前日の夕食で開けたワインの残りなどがあれば、残り物を有効活用してください。
お好みで、スパイスや柑橘類の他にも、砂糖を加えてちょっと甘口にしてもおいしいかもしれません。
今年の冬に、ぜひぜひ試してみてくださいね。

7/05/2009

次のターゲットはGirls!


先週は、Wine Girlsの意味について、説明させてもらいましたが、今週もGirlsネタです。

ワインの世界って、実は男性中心の世界って知ってましたか?
大学院時代に、広告とPRの授業を選択していました。
そこで、ワイン雑誌に使われている主な広告について、研究したことがあったのですが、広告のほとんどが、車や男性物の高級時計などの、男性向のものばかりで、女性向の広告はほとんど見つかりませんでした。
つまり、これは何を意味するか。
ワイン雑誌のターゲット層は、男性だということです。
これには、いくつかの理由が考えられます。
1.男性のほうが、経済的に余裕がある場合が多い。(ターゲット層は主に富裕層)
2.何かにハマると、コレクター(おたく?)になる確立が高い。
3.女性は、化粧品やファッションなど、ワイン以外のことにたくさんお金を使うことが多い。
などなど。。。
でも、近年では、ワイン業界にとって、女性が大切なターゲット層になりつつあることは、事実です。
女性をターゲットにした広告も、登場し始めました。
上記の写真は、女性向にパッケージデザインを一新した、お手ごろなスパークリングワインの広告です。
以前は、ビビットなピンクやイエローの文字で、おしゃれさに欠けるボトルデザインだったのですが、新しいものは、パステルカラーを使用し、女性が好みそうなスタイリッシュなパッケージになりました。
女性ファッション雑誌「In Style」の今月号の広告でした。
昨年度公開の映画、Sex and the Cityでも、女性同士のディナーの場に、オーストラリアワインが登場しました。
先月の、オーストラリアのホテルの回で少し触れましたが、女性向けにスタイリッシュに改装したホテル(パブ)が増えてきています。
確実に、少しずつですが、女性にターゲットが移りだしていることは事実です。
トレンドセッターであるGirls(女性陣)を、無視していては、ワインビジネスがうまくいかなくなってきたということでしょうね。
ワインの世界にも、ついにWine Girlsの時代が到来したということですねー。
Yay! Go Go Wine Girls!!