6/28/2009

Wine Girlsの説明

こんにちは。

私がこのWine Girlsをはじめてから、早いもので3年目に突入です。
今日は、このブログを立ち上げた趣旨、このブログ名「Wine Girls」について、ちょっとお話しますね。
最近では、お手軽ワインも出てきて、だいぶ気軽な存在になりつつありますが、ワインっていうと、ビールなどに比べると、まだまだ「ちょっと気取った飲み物」という認識が強い気がします。
「ワインは、おしゃれだから好きだよ。カッコイイよね。でもワインのことよくわからないんだよね…。」
「ワインって堅苦しくて難しそう。」
「オーストラリアでワインの勉強??オーストラリアワインっておいしいの?ワインだったらやっぱりヨーロッパじゃないの?」
上記は、私がワイン留学を決めたころ、日本で人からよく言われた言葉です。
確かに、以前は私も同じようなことを思っていました。
でも、実際にアデレードに来てみると、その彼らの言葉は、決して正しくないと、確信するようになりました。
アデレード大学は、世界6大ワインアカデミーのひとつであり、世界中からワインを勉強しに学生が集まってきます。
つまり、アデレードは、世界的に認められた、「ワインの本場」な訳です。
そして、そのワインの本場の人たちのワインへの接し方は、肩肘張らず、本当に普段着のままなんですよ。
ぜんぜん気取ってない。
アデレードでは、燦燦と降り注ぐ太陽の下、木陰の下、オープンカフェ、スタイリッシュなレストラン、飲茶レストラン、自宅、パーティー、BBQ、大学の学食などなど、いつもワインが身近にあります。
値段が手ごろなカジュアルなワインから、値が張るヴィンテージワインまで、ピンからキリまで、みんないろいろなワインを楽しみます。
私は、そんなワインを囲んだ、リラックスしたひと時が大好きです。
この感覚を、少しでも日本の方に理解していただきたいという願いから、このブログ「Wine Girls」を立ち上げました。
それから、この「Girls」という言葉について、ちょっと注釈です。
ここでの「Girls」は、「少女達」と直訳しないでくださいね。
日本では、ガールズというと、少女達、若い女性達というイメージがありますよね。
でも、欧米圏では、女性はいくつになっても「Girls」と呼んでもらえます。
ちょっとした親しみのようなものが、含まれているのでしょうか。
もちろん、Lady(淑女)であるべき場では、ちゃんとLadyしますけどね。
つまり、ここでの「Wine Girls」の意味は、始めは私(Wine Girl)一人でも、このブログを通じて、少しでもワインの気軽な感覚を理解してくれる人が増えれば、Girl→Girlsになるという意味で、Girlsという言葉を使っています。
あくまでも、淑女というよりも、ワインを囲んで、和気藹々とした、親しみやすい仲間たちという意味で、Girlsを使っているのです。
出来るだけわかりやすく、身近に親しめるように、ワインを紹介していきたいと思いますので、これからも、ブログ「Wine Girls」をよろしくお願いします。

6/21/2009

不景気でもプレミアムワイン

こんにちは。

今日は、アデレードの地元紙「Advertiser」に載っていた話題をひとつ紹介します。
世界的に不況の昨今、オーストラリアの5月の完全失業率も、5.7%と、かなり高い数字になっています。
この数字は、2010年までには10%にまで上がるという予測も出ていて、楽観視出来かねます。
オーストラリアワインの売り上げも、昨年度は一昨年度に比べて、2.9%も減っているそうです。
でもでも、Advertiserによると、この不況の中、プレミアムワイン(通常ボトルワインのことを指します。値段的には$10前後くらいからかしら。)の国内消費が、なぜか伸びているらしいのです。
それと反比例して、カスクワイン(箱入りエコノミーワイン)の消費が減っているとか。
昨年度の、プレミアムワイン消費量は、一昨年に比べ、3.5%増えて194リットルだったそうです。
赤白別に見てみると、赤は2.6%の増加、白は4.4%の増加です。
その反面、カスクワインの消費量は、4.9%減って159.7リットルでした。
新聞には、なぜこのような現象になっているかは載っていませんでしたが、私なりに分析してみると、以下のことが言えると思います。
まず、オーストラリアワインの売り上げが下がった原因は、世界的不況で、大お得意様のアメリカ、イギリス市場の縮小が影響していると思われます。
輸出に大きく頼っているオーストラリアワイン業界は、他国の経済悪化が大きく影響を及ぼします。
では、なぜプレミアムワインの国内消費が増えたのか。
これは、いくつか理由が考えられます。
1. 先月の、Wine GirlsのワインSALEの記事で触れたように、海外市場での売れ残りがオーストラリア国内に戻ってきて、プレミアムワインが以前より安い価格で売られているということ。
2. 不況により、外食を控えて、お家ご飯に転向する人が増え、外食費出費が減った分、少しくらいよいワイン(ボトルワイン)を飲みたいわーっという人が増えたということ。
3. 経済刺激パッケージが国民一人当たり$900支払われたことにより、一時的に消費がアップしたこと。
などなど…
まあ、楽観的なオーストラリア人の性格が、プレミアムワイン消費増加の要因ということも言えるかもしれませんけどね。
不況のときこそ、おいしいワインを飲んで、落ち込んだ気分を回復させよう!ってことか?!

6/14/2009

オージー流飲茶

こんにちは。

今日は、はりきって朝からチャイナタウンに、大好きな飲茶を食べに行きました。
飲茶って、ランチとかアフタヌーンティーだとばっかり思っていたんですが、実はブレックファーストだったって、知ってました?
飲茶の本場、香港では、多くの飲茶レストランが、朝5時から営業しているそうです。
ということで、はりきって9時半にはチャイナタウンに到着してみました。
しかーし、ここはアデレード。どのレストランもまだ一軒も開いてないんです…。
しかたなく、チャイナタウン近辺で、唯一開いていたカフェで、お茶して、新聞読んで、11時まで時間潰しです。
今日も、先週に続き、小雨交じりで寒い日だったのですが、11時前に、再びレストランへ行ってみると、たくさんのオージー+中国人が待っているんですよ。
席がないかも…とちょっと不安になりましたが、開店と同時に飛び込んで、唯一の予約なし席をなんとか確保しました。
朝11時だと、ブレックファーストというより、ブランチの時間になってしまいましたが、まあいいかな。
外で並んでいるときに、ふと気がついたことは、多くのオージーが、ワインボトルを抱えていることでした。
以前、Wine Girlsでも取り上げた、BYO (Bring Your Own)システムですね。
や、飲茶とワイン?!と、ちょっと驚きましたが、ここはワインの都、アデレードです。
飲茶でも、お茶ではなくてワインなんです。
彼らにとって、飲茶はYum Chaであって、茶を飲む(飲茶)という感覚はないんですね。
どんなワインを合わせていたかというと、圧倒的に白ワインでした。
特に、リースリングが大人気なようでした。
リースリングの特徴である、酸味の高さ、レモンなどのさわやかさ、ライチなどのアジア系フルーツのオリエンタルな香り、芳しいフローラルの香りが、Yum Chaとマッチするんでしょう。
脂っこいものを食べた後でも、口の中をすっきりと洗い流してくれる感じが、飲茶の途中でお茶を飲む感覚と同じなのでしょう。
中華とリースリングの組み合わせは、私も大好きです。
ワインとYum Chaでオリエンタルスタイルのブランチ、なかなかいい感じですね。
ちょっとおしゃれに、グラスシャンペン1杯とYum Chaでブランチっていうのも、ありですよね。
でも、今回は、ブレックファーストのつもりで出かけたので、私は無難にジャスミン茶をオーダーしました。
うーん、でもなー、シャンペンブランチは優雅でおしゃれですが、私にとって、飲茶は「Yum Cha」ではなく、あくまでも「飲む茶」なので、やっぱり飲茶には、クラシックにお茶をあわせたいですね。
みなさんはどう思いますか?
スタイリッシュに、「シャンパンYum Chaブランチ派」ですか、それともクラシックに、「Chinese Tea飲茶ブランチ派」ですか?

6/08/2009

Sea and Vine Festival



こんにちは。

今週末は、クィーンズバースデーの3連休でした。
そう、クィーンとは、もちろんエリザベス女王のことです。
こういう祝日があるとき、オーストラリアってイギリス連邦(コモンウェルス)なんだなーって実感します。
このロングウィークエンドの日曜月曜に開かれたのが、毎年恒例の「Sea and Vine Festival」です。
アデレード近郊の、クォリティーの高いワインを造ることで有名な、マクラーレンベールで開かれるワインのお祭りです。
マクラーレンベールは、海に近い立地なので、夏は日差しが強いわりには、海からの風の効果で、比較的涼しい気温の日が多く、葡萄栽培には最適な土地です。
Sea and Vineフェスティバルは、Sea=海とVine=葡萄の木のお祭り、つまり、シーフードとワインを楽しみましょう!というお祭りです。
お天気は小雨交じりで寒~い日だったのですが、どのワイナリーも入場制限をするほど超満員でした。
まずはじめに訪れたのは、ワインとオリーブで有名なワイナリー、Coriole Vineyardsです。
ワイナリー内には駐車できないほど込んでいるため、路上駐車になるのですが、この路上からワイナリーまでが遠い!
どのワイナリーも、ワイナリーのゲートからワイナリーの建物まで、かなりの距離があるのが普通です。
車で通過する分には、あっという間の距離ですが、いざ歩いてみると、すっごく遠いんです。
はじめはその距離にギョッとしましたが、紅葉で赤や黄色に葉の色が変わった綺麗な葡萄畑と、緑のコントラストが美しいヴィニヤードの中を、実際に歩くのはなかなか気持ちがいいものでした。
葡萄の葉が紅葉で綺麗な期間は、秋の中でも1-2週間しかないそうです。
このような時期に、ワイナリーを訪れることが出来て、ラッキーでした。
ワイナリー内に入ると、人、人、人!!!
アデレードにこんなに人がいたのかってくらい込み合ってました。
このフェスティバルの基本的な楽しみ方は、ワインとシーフード料理(テイクアウト形式)を囲んで、ひたすらしゃべりまくって、おしゃべりに飽きたら生バンドの演奏にあわせて踊りまくる、です。
とりあえず、私たちもワインを買ってから、ワインを飲みながら、シーフード料理をあれこれ選びました。
いろいろあるメニューの中から私が選んだのは、フレッシュオイスターのレモングラスソルベ添えと、スクール海老のから揚げです。
オイスターは、天然の海の塩味だけの味付けの生牡蠣に、自家製レモングラスのソルベがのっていて、生牡蠣のコクと海の塩味と甘酸っぱいソルベが合わさって、なんともおいしい組み合わせでした。
スクール海老(School Prawn)って何???って感じですよね。
結局は、ちょっと大ぶりの川海老のようなものでした。
塩味が効いていて、カラっと揚がった海老はカリカリしていておいしかったです。
おつまみとしてつまむには、どちらもちょうどよかったですよ。
オイスターに海老ときたら、当然白ワインでしょ!といいたいところですが、何しろ寒~い日だったので、結局シラーズを頼んじゃいました。
なんだかんだ言ったって、赤でも白でも本人が楽しめればどっちでもいいんですよね。
Corioleのシラーズは、どちらかというとミディアムボディの軽めのワインだったので、個人的にはあまり好みのスタイルではないのですが、シーフードとの相性はバッチリでした。
Corioleのあとも、いくつかのワイナリーで、おいしいワインとパエリアやシーフードスープを楽しみました。
夕方に、マクラーレンベールに住んでいる友人宅に遊びに行ったのですが、彼らいわく、酔っ払いばかりのフェスティバルには興味がないと言ってました。
そりゃあねー、マクラーレンベールに住んでれば、毎日行けますから、わざわざフェスティバルの時に行く必要はないですよね。
私だって、日本の皆さんに比べれば、簡単にワイナリーには行けますけど、アデレードに住んでいると、やっぱりフェスティバルなどの時にわざわざ行きたくなっちゃうんですよね。
っていうか、このようなフェスティバルくらいしか、この街には娯楽がない…。