6/21/2009

不景気でもプレミアムワイン

こんにちは。

今日は、アデレードの地元紙「Advertiser」に載っていた話題をひとつ紹介します。
世界的に不況の昨今、オーストラリアの5月の完全失業率も、5.7%と、かなり高い数字になっています。
この数字は、2010年までには10%にまで上がるという予測も出ていて、楽観視出来かねます。
オーストラリアワインの売り上げも、昨年度は一昨年度に比べて、2.9%も減っているそうです。
でもでも、Advertiserによると、この不況の中、プレミアムワイン(通常ボトルワインのことを指します。値段的には$10前後くらいからかしら。)の国内消費が、なぜか伸びているらしいのです。
それと反比例して、カスクワイン(箱入りエコノミーワイン)の消費が減っているとか。
昨年度の、プレミアムワイン消費量は、一昨年に比べ、3.5%増えて194リットルだったそうです。
赤白別に見てみると、赤は2.6%の増加、白は4.4%の増加です。
その反面、カスクワインの消費量は、4.9%減って159.7リットルでした。
新聞には、なぜこのような現象になっているかは載っていませんでしたが、私なりに分析してみると、以下のことが言えると思います。
まず、オーストラリアワインの売り上げが下がった原因は、世界的不況で、大お得意様のアメリカ、イギリス市場の縮小が影響していると思われます。
輸出に大きく頼っているオーストラリアワイン業界は、他国の経済悪化が大きく影響を及ぼします。
では、なぜプレミアムワインの国内消費が増えたのか。
これは、いくつか理由が考えられます。
1. 先月の、Wine GirlsのワインSALEの記事で触れたように、海外市場での売れ残りがオーストラリア国内に戻ってきて、プレミアムワインが以前より安い価格で売られているということ。
2. 不況により、外食を控えて、お家ご飯に転向する人が増え、外食費出費が減った分、少しくらいよいワイン(ボトルワイン)を飲みたいわーっという人が増えたということ。
3. 経済刺激パッケージが国民一人当たり$900支払われたことにより、一時的に消費がアップしたこと。
などなど…
まあ、楽観的なオーストラリア人の性格が、プレミアムワイン消費増加の要因ということも言えるかもしれませんけどね。
不況のときこそ、おいしいワインを飲んで、落ち込んだ気分を回復させよう!ってことか?!

0 件のコメント: