11/08/2008

風変わりなラベルたち。。。


こんにちは。
今日は、アデレードに一足お先にクリスマスがやってきました。
今日は、毎年恒例のクリスマスページェント(パレード)の日だったのです。
ちょうどディズニーランドのパレードのクリスマス版という感じの山車が、Cityを練り歩きます。
まあ、ディズニーランドと比較したら、全然シャビーですけど、子供たちは大喜びで一足早いサンタの到来を喜んでいます。
今日からアデレードは、一気にクリスマスムードになります。
さてさて、クリスマスムードの中、私は土曜日だというのに、せっせと働いておりました。
ボトルショップ(酒屋!)にて、ワインテイスティング会を主催していたんですよ。
弊社で取り扱いのOlssenというクレアバレーの5つ星ワイナリーのワインのテイスティングでした。
クレアバレーは、アデレードから車で2-2.5時間ほど北上した冷涼な地区で、特にリースリングに定評があります。
今日は、リースリング、デザートワインのレイトハーベスト リースリング、カベルネ・ソービニオンを用意しました。
当然のことながら、客足はCityのパレードに流れているため、あまり忙しいテイスティングではありませんでしたが、まあまあだったかなー。
今日のボトルショップは、マネージャーが小さなワイナリー好きということもあり、Olssenをひいきにしてもらっている関係で、このようなワインテイスティングを年に数回開かせてもらっています。
この店のワインの品揃えは、なかなかおもしろいものがありました。
何がおもしろいかって、ヘンテコなラベルのワインをたくさん扱っているんですよ。
「こ、こんなワイン見たことない!!!」というのが、続出でした。
例えば、
ヘンテコラベル1: 南京錠の絵が描いてある「Houdini」というワイン。
フーディーニって何のことだかご存知ですか?
むかーしむかし、アメリカで流行った縄抜け脱出術の名人/魔術師の名前です。
なんでワインに脱出術が必要なんだー?!と謎の一本。
ヘンテコラベル2: 走っている裸の女性の後姿の絵の「Naked Run」というワイン。
Nakedの意味はおわかりですか?
はい、絵の通り、ズバリ「裸」です。これは、裸の走者とでも訳すべきでしょうか?
意味不明です…。
ヘンテコラベル3: タキシード姿の牙の生えた太ったおじさんが笑っている「The Devil You Know」。
直訳すると、「あなたの知っている悪魔」となります。
絵の感じから行くと、この太ったおじさんは、たぶんワイナリーのオーナーなのでしょう。
これらは、まったく購買意欲がわいてこないワインたちです。。。
他にも、安っぽい小型ナイフの絵がついた「Knife's Edge」やデブい雌鳥の絵の「Fat Hen」などなど…。
最近の流行というか、勘違いのマーケティング戦略なのか、このようなラベルのワインは、理解に苦しみますね。。。
確かに、ごまんとあるワインが陳列棚に並べられ、その中からお客さんに選んでもらうために、マーケティングする側は、必死なのです。
少しでもお客さんの目を惹こうという「目立たせよう精神」が、このようなラベルを生み出したのだということは、明らかです。
でも、これらの風変わりなラベルのワインは、市場からすぐに姿を消すのが一般的です。
うーん、そんなことわかっているはずなのに、勘違いラベルを生み出すワイナリーは、一体何のためにこのようなワインを生産しているのか私には謎です。
今日は風変わりなワインたちを紹介しましたが、オーストラリアのワインの多くは、モダンなラベル、アーティスティックなラベル、クラシックなラベルですのでご安心を!

11/07/2008

円高!いまがチャンスです!

みなさまこんにちは。
世界経済が破綻し、株安が続き、オーストラリア経済の雲行きも怪しくなってきました。
でもでも、日本のみなさまには朗報です!
円高で海外旅行のチャンスですねー。
昨年は一時、1豪ドル=120円まで上がったのですが、今は60円前後まで落ちました。
今、日本のみなさんがオーストラリアに来たら、何もかもが安く感じることでしょう。
つまり、ワイン好きのみなさーん、アデレードに飛んで、本場のワインを堪能するチャンス到来というわけですよー。
オーストラリアのワイナリーの70%が、セラドアーというテイスティングルームを備えています。
しかも、このセラドアでのテイスティングは無料です。
中には$200もするワインまでテイスティングさせてくれるワイナリーもあり、ワイナリーめぐりをする者にとって、とてもうれしいシステムです。
ワイナリー観光をし、ワイナリーでお気に入りのワインを直接購入するのもよいですし、もしくはアデレード市内のワインボトルショップでワインを購入するのも面白いと思います。
アデレードのワインショップは、個人経営の店から大型のディスカウント店まで様々ですが、ワインの種類の豊富さに、日本から訪れた人は大抵驚きます。
その瞬間、オーストラリアがワイン国だということに、初めて実感する人もいました。
なんといったって、すべてが1年前の半額なのですから、アデレードのワインショップで、ちょっと冒険して普段だったら手を出さないような値段のワインも購入してみましょー。
そして、極めつけは、自分の気に入ったワインを持ってレストランへ行きましょう。
以前ブログで書いたと思いますが、オーストラリアにはBYO(Bring Your Own)システムがあるので、ほとんどのレストランに自分のワインの持ち込みが可能です。
持ち込み料($5-$15前後)はチャージされますが、レストランのワインメニューからワインを選ぶよりははるかに安い金額ですのでご安心を。
レストラン以外にも、ほとんどのカフェでもワインは置いてありますし、美術館のカフェや大学のカフェにもワインは絶対に置いてありますので、本当に気軽にワインと接してもらえると思います。
オーストラリアの大学では、大学内にパブがあったり、カフェでアルコールを扱ってたり、なぜか気軽にお酒が飲めるんです。
どの国から来た学生も、これには驚いています。校内は禁酒が普通だと思っていた…って。
一度アデレードで、本場のワインの気軽さ、楽しさを知ったら、もっともっとワインが好きになること間違いありません。
本当にアデレードワインツアーを検討される方、ご連絡いただければワインツアーガイドを日本語にてさせていただきますよー。

11/04/2008

スパークリングワインあれこれ






みなさまこんにちは。

本当に長いことご無沙汰していました。
日本はだいぶ秋が深まって赤ワインのおいしい季節になったのではないでしょうか?
アデレードは30度を越える夏日もちょこちょことありますが、毎日20-25度前後のここちよい気温の毎日です。
さて、今日はメルボルンカップデーで、オーストラリア中が興奮に包まれています。
メルボルンカップになじみのない方に少し説明です。今日はズバリ「競馬の日」です!
でも、オーストラリアの競馬は、日本の競馬とはちょっと違います。
男性も女性もドレスアップして、出かけます。
特にものすごい競馬好きの女性でない限り、女性にとってはファッションの祭典ですね。
みんな綺麗なドレスに身を包み、頭には大きな帽子をかぶります。
映画では見たことあっても、「こんな帽子実際にはいったいどんな人がかぶるんだー?」と、デパートの帽子売り場で思ったことありませんか?
私はデパート1Fの帽子売り場を通過しながらいつも思っていました。
でも、オーストラリアには、ちゃんとこんな帽子が活躍できる場があるんですよー。
そんなドレスアップした人たちは、レースを観戦しながらスペシャルランチを取るのが一般的です。
そのランチに欠かせないワインといえば、やはりスパークリングワインでしょう。
スパークリングワインは華やかな場には欠かせないワインですよね。
そこでスパークリングワイン(=シャンペン)についてちょっとお話しましょう。
ちなみに、生産地名を守る法律があるため、現在ではシャンペンと呼べるものは、フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのみを指します。
ということで、他の国、フランスでも他の地方で作られたものは、すぺてスパークリングワインを呼ぶことになっています。
シャンペンゴールド(淡い黄金色)、ロゼ(淡いピンク色)のスパークリングは、みなさまもなじみが深いと思います。
今は、ジェイコブスクリークなどの大手メーカーからかなり安価なものも作られていて、比較的簡単にスパークリングワインを楽しむ機会が増えてきたかと思います。
これらのスパークリングワインは実は黒葡萄(赤ワイン用葡萄)を使って作られているのはご存知ですか?
伝統的なシャンパンスタイルは、日本でも最近ブームになりつつある、ピノノワール(赤ワイン用黒葡萄)、ピノムーニエ(黒葡萄)とシャルドネ(白ワインの王様ですね!)をブレンドして作られます。
でもなんで黒葡萄を使ってシャンペンカラーを作れるのー?って疑問が生まれてきます。
赤ワインは、葡萄果汁と黒葡萄の皮を接触(スキンコンタクトといいます)させ、皮に含まれる成分を果汁につけることで、あの色と渋みを生み出します。
皮に含まれる成分で有名なのは、ポリフェノールですよね。
赤ワインは健康によいと騒がれた発祥元です。
実は、葡萄果汁は、元々やや黄色味がかった無色なわけです。
ということは、葡萄果汁と葡萄の皮の接触を最小限にしたばあい、ワインの色はどうなるでしょう?
そうです、淡い赤=ピンクになるわけです。
多くのロゼワインやピンクスパークリング(シャンペン)もこのように作られます。
ということは、シャンペンカラーは?
そうです、葡萄果汁と葡萄の皮の接触をさせなければ、淡い黄金色のワインが出来上がるわけです。
シャンペンゴールド、ロゼの他に、オーストラリアには、レッドスパークリングなるものが存在します。
単純に、バブル入り赤ワインと考えていただいて結構です。
使われる品種は、オーストラリアならではのシラーズを使われることが多く、「スパークリングシラーズ」などと呼ばれています。
スパークリングなので、赤ワインとはいってもキリリと冷やしていただきます。
例えば、夏の暑い日のディナーで、ステーキレストランに出かけたとしましょう。
「ちょっと今日の気候には赤ワイン重いし、ぬるい赤ワインは飲みたくないなー。でもせっかくステーキ食べるから赤ワイン飲みたいなー。」などという経験はありませんか?
こんなときには、このスパークリングシラーズがピッタリです。
キリリと冷えてスパークリングがはじける赤ワインのおいしさは、今までに経験したことのない、なんとも言えないおいしさです。
シラーズを使用しているため、果実味のギュギュっと凝縮されたコクがあり、またタンニンも比較的しっかりあるのが特徴です。
だから、ステーキにあうんですよ!
その日の気分、用途に合わせて、スパークリングをいろいろと楽しんでみてください。
比較的お値段の手ごろなものが手に入れば、友達を囲んでパーティーなどで、3種類用意して振舞うのも面白いと思いますよ。