12/06/2009

お宝!ヴィンテージ白ワイン

こんにちは。

今回は、前回に引き続き、松涛のオーストラリアレストランArossaで出会ったお宝ワインの紹介です。
前回ご紹介させていただいた、Two Handsの前に、ワインリストから選んで白ワインを頼みました。
Nepenthe Chardonnay 2003です。
Nepentheネペンスも、以前Wine Girlsで紹介したことのあるワイナリーですよね。
アデレードヒルズの涼しい気候を利用して作られた、爽やかなソーヴィニオンブランで一躍有名になった人気ワイナリーです。
今回チョイスしたのは、白ワインの王道、シャルドネ(樽)の2003年ヴィンテージです。
前回のTwo Handsのヴィンテージは2000年なのに、2003って本当にヴィンテージかしら?って疑問の方!
現在店頭に並んでいる、白ワインのヴィンテージをご存知でしょうか?
南半球のオーストラリアの収穫は、1月から2月に行われます。(季節が逆ですからね!)
つまり、ソーヴィニオンブランとかリースリングなどの樽を使わない、スッキリとしたワインは、もう2009年ヴィンテージが発売になっています。
収穫が9月から10月の北半球のワインでは、12月に2009ヴィンテージなんて、絶対にありえませんよね。
まあ、ボージョレーは例外ですけどね。
今回のシャルドネは樽ありなので、オーストラリアでも2009年ヴィンテージを今見かけることはありませんが、2007年くらいが現在店頭にならんでいます。
それを考えると、2003って結構ヴィンテージでしょう?!
樽に1年入っていたとして、5年は瓶の中で熟成してきたワインです。
いやー、すばらしい黄金色に熟成していましたよ。
いわゆるタルタル(樽樽?!)のシャルドネってタイプですね。
ノーズは、真っ赤に熟したリンゴとか桃なんかにたとえることが出来るでしょうか。
それから、なんといってもすばらしかったのが、瓶熟成から生まれた蜂蜜の香りですね。
当然のことながら、樽から生まれたバニラの香りもすばらしかったです。
色も見事なまでの黄金色です。
ここまでのテイスティングコメントをみると、あまり爽やかなフレッシュな香りではないことがわかるかと思います。
ヴィンテージワインですからね!爽やかさはないです。
でも、クールクライメイト(冷涼気候)のアデレードヒルズのシャルドネらしく、酸味はしっかりしていました。
だからといって、すっぱいという意味ではないですよ。
とてもバランスがいいんです。
だって、香りがあまり爽やかではないでしょう?ここに心地の良い酸味が加わると、非常にいいバランスになるんですよ。
ちなみに、前回に続き、オーストラリアらしい食材の話の続きですが、シャルドネにあわせたいオーストラリアらしい食材は、やはりオイスター(牡蠣)ですねー。
オーストラリアの牡蠣は、ミルキーでコクがあって、本当においしいんです!
それから、白ワインにあう肉ということでは、私個人的にワニの肉をお勧めします。
鶏肉のような味なのですが、もっと淡白でさっぱりとしていて、思いのほかやわらかくて最高においしいです。
ワニの肉ってイメージ的に硬そうなイメージだったのですが、とってもやわらかいんです。
中華とか、鉄板焼きなど、あっさりとした味付けのお料理との相性がバツグンなんですよ。
あっさりとして淡白なワニ肉のお料理には、シャルドネよりももっとスッキリした白ワインのほうが向いているかもしれませんね。
ライチなどのAsianフルーツの香りのリースリングなどとあわせて楽しみたいナー。
一言で「白ワイン」って言っても、ワインは、それぞれに、いろいろなキャラクターを持っています。
若いもの、熟成もの、ライトボディ、フルボディ、爽やかなもの、重厚感のあるものetc...
それって、人それぞれキャラクターが違うっていうのと同じかも。
そのワインの持っているキャラクター(持ち味)を活かした楽しみ方を、探してみてください!

12/01/2009

お宝天国ニッポン!

こんにちは。

もう今年も残るところ1ヶ月をきってしまいましたね。
8月の頭に日本に帰ってきて、ボチボチと就活してますが、まだ決まってません。
ワイン知識者を求めているところを知っている方、Wine Girlまでぜひご一報をよろしくお願いします!
このご時勢ですから、焦っても仕方ないことはわかっているんですけど、しかし何もない…。
今の私には、なかなかいいワインに手を出すことは難しいですが、今日は、日本って意外にお宝ワインが眠っている!ってことをお話したいと思います。
先日、大学の恩師たちからご招待を受けて、オーストラリア料理店へディナーに出かけました。
そのオーストラリア料理店は、松涛(渋谷)にある、AROSSAアロッサです。
オーストラリアらしい食材を使った料理を楽しめるお店ですよ。
たとえば、ラム(子羊)とかカンガルーとか。
あ、変わったところではワニや兎もあったかな。
こうやって書くと、オーストラリアってゲテモノばかり食べているようなイメージになってしまいますね(笑)。
でも、どの肉もマーケットに行けば、簡単に手に入るものばかりなので、私にはとてもなじみのあるものばかりです。
とはいっても、普通からしょっちゅう口にしていたものは、この中ではラムくらいですけどね。
ラムステーキとオージーシラーズ(赤)の相性は最高ですよ~!
今回も、AROSSAでラムとシラーズを堪能させてもらいました。
このAROSSAは、オーストラリアらしい料理を楽しむのはもちろんですが、やはりうれしいのは、オーストラリアワインがとても充実したワインリストがあることです。
現地に住んでいた私からすると目が飛び出るようなお値段の数々でしたが、まあ日本に輸入されたらこのくらいになるかなーという、ある意味納得できる(?)お値段でした。
さらに、このレストランのおもしろいところは、メニューには載っていない裏メニューワインもあるんですよ。
しかも、ヴィンテージワイン(寝かせて熟成されたワイン)だったりして、オージーワイン好きにはうれしい限りです。
今回お勧めをうけた裏メニューワインは、Two Hands Shiraz 2000です。
Two Handsと聞いて、ピンときましたか?
そうです、映画Sex And The Cityで、キャリーとミランダがバレンタインのディナーで頼んだシラーズとして、昨年ここWine Girlsでもみなさんにご紹介したワイナリーです。
※参照:2008年6月「SEX AND THE CITYとワイン」 By Wine Girl
思い出しましたか?
Two Handsのワインは、地元オーストリアでも、評価の高いワインを数多く排出している人気ワイナリーです。
そして、SEX AND THE CITYに出てきたことを見てもお分かりのように、アメリカで大変人気の高いワインでもあります。
小さなワイナリーなのですが、アメリカに事務所を持つほどなんですよ。
私も、Two Handsのワインスタイルは大好きで、一言で言うと、「The Barossa!」(これぞバロッサワイン!)といった感じの、果実の凝縮感がギューギューっと濃いオージーワインの典型のような赤ワインが特徴的です。
(でも今回のワインの葡萄はマクラーレンベール産だけど…。ワイナリーはバロッサにあります!)
今回出していただいたTwo Hands Shiraz のヴィンテージは、2000年でした。
今が2009年なんだから、樽+瓶でもう9年も眠っているんですよ~。
こんなワインが日本にあるなんて、正直本当にビックリでした。
しかも、ラベルを見てまたまたビックリです。
こんなTwo Handsワインラベル見たことない!
現在のTwo Handsでは、アート(イラスト)をモチーフにして、ユニークなネーミングのピクチャーシリーズ
と呼ばれているラインと、ガーデンシリーズと呼ばれているピクチャーシリーズの上のランクのラインがあります。
でも、今回のワインは、Two Handsという名前だけで、ユニークなアートやネーミングもなく、ガーデンの名前もありません。
ただ、ラベル柄的には、ガーデンシリーズに限りなく近いものでした。
なるほどー、この柄は、Two Handsの初期から使われているデザインだったんだー。
意外なところで、Two Handsの原点に遭遇しました。。
次回は、Arossaで出会ったお宝ヴィンテージシャルドネをご紹介しますね!