お宝!ヴィンテージ白ワイン
こんにちは。
今回は、前回に引き続き、松涛のオーストラリアレストランArossaで出会ったお宝ワインの紹介です。
前回ご紹介させていただいた、Two Handsの前に、ワインリストから選んで白ワインを頼みました。
Nepenthe Chardonnay 2003です。
Nepentheネペンスも、以前Wine Girlsで紹介したことのあるワイナリーですよね。
アデレードヒルズの涼しい気候を利用して作られた、爽やかなソーヴィニオンブランで一躍有名になった人気ワイナリーです。
今回チョイスしたのは、白ワインの王道、シャルドネ(樽)の2003年ヴィンテージです。
前回のTwo Handsのヴィンテージは2000年なのに、2003って本当にヴィンテージかしら?って疑問の方!
現在店頭に並んでいる、白ワインのヴィンテージをご存知でしょうか?
南半球のオーストラリアの収穫は、1月から2月に行われます。(季節が逆ですからね!)
つまり、ソーヴィニオンブランとかリースリングなどの樽を使わない、スッキリとしたワインは、もう2009年ヴィンテージが発売になっています。
収穫が9月から10月の北半球のワインでは、12月に2009ヴィンテージなんて、絶対にありえませんよね。
まあ、ボージョレーは例外ですけどね。
今回のシャルドネは樽ありなので、オーストラリアでも2009年ヴィンテージを今見かけることはありませんが、2007年くらいが現在店頭にならんでいます。
それを考えると、2003って結構ヴィンテージでしょう?!
樽に1年入っていたとして、5年は瓶の中で熟成してきたワインです。
いやー、すばらしい黄金色に熟成していましたよ。
いわゆるタルタル(樽樽?!)のシャルドネってタイプですね。
ノーズは、真っ赤に熟したリンゴとか桃なんかにたとえることが出来るでしょうか。
それから、なんといってもすばらしかったのが、瓶熟成から生まれた蜂蜜の香りですね。
当然のことながら、樽から生まれたバニラの香りもすばらしかったです。
色も見事なまでの黄金色です。
ここまでのテイスティングコメントをみると、あまり爽やかなフレッシュな香りではないことがわかるかと思います。
ヴィンテージワインですからね!爽やかさはないです。
でも、クールクライメイト(冷涼気候)のアデレードヒルズのシャルドネらしく、酸味はしっかりしていました。
だからといって、すっぱいという意味ではないですよ。
とてもバランスがいいんです。
だって、香りがあまり爽やかではないでしょう?ここに心地の良い酸味が加わると、非常にいいバランスになるんですよ。
ちなみに、前回に続き、オーストラリアらしい食材の話の続きですが、シャルドネにあわせたいオーストラリアらしい食材は、やはりオイスター(牡蠣)ですねー。
オーストラリアの牡蠣は、ミルキーでコクがあって、本当においしいんです!
それから、白ワインにあう肉ということでは、私個人的にワニの肉をお勧めします。
鶏肉のような味なのですが、もっと淡白でさっぱりとしていて、思いのほかやわらかくて最高においしいです。
ワニの肉ってイメージ的に硬そうなイメージだったのですが、とってもやわらかいんです。
中華とか、鉄板焼きなど、あっさりとした味付けのお料理との相性がバツグンなんですよ。
あっさりとして淡白なワニ肉のお料理には、シャルドネよりももっとスッキリした白ワインのほうが向いているかもしれませんね。
ライチなどのAsianフルーツの香りのリースリングなどとあわせて楽しみたいナー。
一言で「白ワイン」って言っても、ワインは、それぞれに、いろいろなキャラクターを持っています。
若いもの、熟成もの、ライトボディ、フルボディ、爽やかなもの、重厚感のあるものetc...
それって、人それぞれキャラクターが違うっていうのと同じかも。
そのワインの持っているキャラクター(持ち味)を活かした楽しみ方を、探してみてください!