オーストラリアのボージョレーヌーボー!?
11月に入り、ボージョレーヌーボー解禁日を待ちわびている方も多いのではないでしょうか。
ついに明日の夜中に、2009年度のボージョレーヌーボーが解禁ですね。
ボージョレーヌーボーって、本国フランスよりも、日本のほうが盛大に祝われているって知ってました?
祭り好きの日本人の血が騒ぐのでしょうかね~。
だって、秋の祭りとしてハロウィーンが、この5年間で急に日本人に定着したことに、久々に日本に帰ってきた私は、本当にビックリしましたよ!
日本人って、本当にイベント好きなのね…。
さてさて、先日、バロッサのワインメーカーがおもしろい記事を送ってくれました。
なんと、オーストラリアにも、ボージョレーヌーボーがあったらしいのですよ。
今日は、その記事をご紹介しますね。
ちょっとその前に、「ボージョレーヌーボー」についての確認です。
「ボージョレー」とは、フランスの地方名です。
ガメイという早飲み品種の葡萄を使って、ボージョレー地区で作られるワインを、ボージョレーワインと呼びます。
だから、ボージョレーワイン自体は、いつでも飲めるんですよ。
ただ、ボージョレーヌーボーは、いつでも飲めるわけではないんです。
「ヌーボー」とは、フランス語で「新しい」という意味です。
つまり、ボージョレーヌーボーとは、その年に取れた葡萄で作ったワイン(新酒)という意味で、その年の収穫を祝う、ボージョレーのお祭りワインです。
ボージョレーヌーボーの味わいは、樽香もなく、ソフトな口当たりで、とてもフルーティーです。
色も、普通の赤ワインのような濃い色合いではなく、綺麗なやや透き通ったルビー色です。
ちなみに、ヌーボーは、樽にも入れず、早飲みスタイルに作られていて、瓶熟成もしませんので、「もしかして、数年寝かせておけばおいしいワインになるかも!」という期待はしないでくださいね~。
と、ここまで、ボージョレーヌーボーの説明をしてきましたが、ということは、オーストラリアには、ボージョレーワインは存在しないわけですが、ヌーボーワイン(新酒)を生産しているところがあるようです。
それは、ウィンディーピークというワイナリーの作る、Windy Peak Victorian Nouveau Shirazです。
お、名前にちゃんと"ヌーボー"って言葉が入ってますね。
シラーズのヌーボーって、これはおもしろいですよね。
この記事の著者によると、ヌーボーは、オーク樽に入れないタイプの赤ワインで、軽くソフトな口当たりで、お財布にもやさしい、気軽に楽しめるワインと説明されていました。
お財布にやさしいワインは、最近ではたくさんありますが、オーク樽に入らない(=ステンレスタンクで醸造し、まったく樽熟成させない)スタイルの、オーストラリアのシラーズは見たことなかったので、このワイン、とても興味があります。
ソフトで軽いシラーズ、すごくおもしろい(笑)!
でも、軽いとはいっても、シラーズ特有の果実味、スパイス感、複雑味はきちんと残してあるそうです。
ますます気になる!!
まあ、何はともあれ、北半球の日本では、とりあえず明日の0時以降、ボージョレーヌーボーで2009年の収穫にお祝いしましょう!