11/17/2009

オーストラリアのボージョレーヌーボー!?

こんにちは。

11月に入り、ボージョレーヌーボー解禁日を待ちわびている方も多いのではないでしょうか。
ついに明日の夜中に、2009年度のボージョレーヌーボーが解禁ですね。
ボージョレーヌーボーって、本国フランスよりも、日本のほうが盛大に祝われているって知ってました?
祭り好きの日本人の血が騒ぐのでしょうかね~。
だって、秋の祭りとしてハロウィーンが、この5年間で急に日本人に定着したことに、久々に日本に帰ってきた私は、本当にビックリしましたよ!
日本人って、本当にイベント好きなのね…。
さてさて、先日、バロッサのワインメーカーがおもしろい記事を送ってくれました。
なんと、オーストラリアにも、ボージョレーヌーボーがあったらしいのですよ。
今日は、その記事をご紹介しますね。
ちょっとその前に、「ボージョレーヌーボー」についての確認です。
「ボージョレー」とは、フランスの地方名です。
ガメイという早飲み品種の葡萄を使って、ボージョレー地区で作られるワインを、ボージョレーワインと呼びます。
だから、ボージョレーワイン自体は、いつでも飲めるんですよ。
ただ、ボージョレーヌーボーは、いつでも飲めるわけではないんです。
「ヌーボー」とは、フランス語で「新しい」という意味です。
つまり、ボージョレーヌーボーとは、その年に取れた葡萄で作ったワイン(新酒)という意味で、その年の収穫を祝う、ボージョレーのお祭りワインです。
ボージョレーヌーボーの味わいは、樽香もなく、ソフトな口当たりで、とてもフルーティーです。
色も、普通の赤ワインのような濃い色合いではなく、綺麗なやや透き通ったルビー色です。
ちなみに、ヌーボーは、樽にも入れず、早飲みスタイルに作られていて、瓶熟成もしませんので、「もしかして、数年寝かせておけばおいしいワインになるかも!」という期待はしないでくださいね~。
と、ここまで、ボージョレーヌーボーの説明をしてきましたが、ということは、オーストラリアには、ボージョレーワインは存在しないわけですが、ヌーボーワイン(新酒)を生産しているところがあるようです。
それは、ウィンディーピークというワイナリーの作る、Windy Peak Victorian Nouveau Shirazです。
お、名前にちゃんと"ヌーボー"って言葉が入ってますね。
シラーズのヌーボーって、これはおもしろいですよね。
この記事の著者によると、ヌーボーは、オーク樽に入れないタイプの赤ワインで、軽くソフトな口当たりで、お財布にもやさしい、気軽に楽しめるワインと説明されていました。
お財布にやさしいワインは、最近ではたくさんありますが、オーク樽に入らない(=ステンレスタンクで醸造し、まったく樽熟成させない)スタイルの、オーストラリアのシラーズは見たことなかったので、このワイン、とても興味があります。
ソフトで軽いシラーズ、すごくおもしろい(笑)!
でも、軽いとはいっても、シラーズ特有の果実味、スパイス感、複雑味はきちんと残してあるそうです。
ますます気になる!!
まあ、何はともあれ、北半球の日本では、とりあえず明日の0時以降、ボージョレーヌーボーで2009年の収穫にお祝いしましょう!

11/07/2009

NZワイン紀行最終回 -NZ航空機内食-

こんにちは。

今日でNZワイン紀行はついに最終回です。
ということで、今日はNZ航空の機内食をご紹介したいと思います。
行きの、アデレード-クライストチャーチは、コスト削減のため、ヴァージン系列の飛行機会社で飛んだので、機内サービスらしいものは一切ありませんでした。短距離だとは言っても、国際線ですよ。それなのに、機内食は新幹線の車内のようにワゴンサービスで購入しなければならなかったんです!
隣のNZ人のおばちゃんは、カップヌードルをすすってましたからね。
ワインとは程遠い世界でした。。。
でも、クライストチャーチから成田までは、奮発して?!(選択肢があまりないんですけど!)NZ航空を利用しました。
何がすばらしいかって、機内食で振舞われるワインに感動しました!!!

当然のことならが、私の席はエコノミーシートでしたので、食事はありきたりのエコノミーミールでしたけどね。
肉か魚の選択肢があって、寿司とか日本蕎麦といった和の副菜を、日本路線ということで(無理やり?)盛り込んだ、アンマッチな取り合わせのザ・エコノミーミールでした。
それでも、足は短く機内用にしてあるものの、ワイングラスはちゃんとガラスだったんです!
赤ワインを飲もうと決めていた私は、お料理をトマトソースのペンネを選択して、ワインの到着を今か今かと待ちわびていました。
お料理に続いて、赤白両方のワインを1本ずつ手に持ってキャビンアテンダントが機内を回り始めました。
どうやら、何本も異なるワインがあいているようで、私のいた列を回っていた方と、反対側を回っている方の手にしているワインボトルが違うようでした。
私は、NZ最後の記念として、メルローを選択しました。
うん!おいしい!!!
機内で飲むワインにはないレベルだわー。
食事の合間には、1回目に来たCAとは別の方が、他のワインを持って歩いてきました。
お、違うワインも飲めるんだ!
このCAは、赤ワインを2本持って機内を回っていました。
しかも、両方とも先ほど頂いた赤ワインとは違うものです。
他のCAは、白ワイン2本を持って機内を回っていたし、本当にワインが充実しているフライトでした。
何度も言うようですが、エコノミークラスですよ!
エコノミークラスで、これだけのワインサービスのある航空会社って、他にはあるのでしょうか?
ワインがNZ文化の一つであること、NZワインに誇りを持っていること、NZのいい商品を世界の方に知ってもらいたいということが、NZ航空からよく伝わってきました。
ニュージーランドは、国と都市と航空会社それぞれが、そしてそのすべてが協力して、観光国ニュージーランドのマーケティング、PRをうまくしているなーと感心させられました。
ニュージーランドは、機会があったら、もう一度訪れてみたい国ですねー。
っていうか、老後に住みたいくらい本当にいい国でした。
今回でNZワイン紀行は最終回です。
ということで、次回からは、また通常のWine Girlsに戻りまーす。

11/02/2009

NZワイン紀行 -ハイテクワインバー発見-

こんにちは。

今日は、クィーンズタウンで見つけた、ハイテクワインバーをご紹介します。
街の中心部、ビーチストリートにあるワインバー、「Wine Tastes 」ワインテイストです。
このワインバーは、常時100種類以上のワインが揃えられていて、すべてグラスで購入可能です。
その購入方法がとてもユニークなんです。
まず、入店したら、受付でワイン購入カードを受け取ります。
そして、ワインの購入はすべてセルフサービス!
100種類以上あるワインの中から、飲みたいワインを好きなだけ飲むことが出来るんです。
ワインの購入は、伝票につけるように、すべてこのカードに加算され、最後はこのカードを精算するだけでOKというとても便利なシステムです。
大きなグラス1杯全部飲まなくても、30mlのテイスティングの量から購入が出来るため、様々なワインを、少しの量で、少しのお金で試すことが可能だということが、この店の最大のメリットだと思いました。
でも、グラスワイン用のワインボトルが常時100種類以上ってすごいですよね。どうなっているの?って不思議ですよね。
これには、ハイテク技術が使われているようです。
写真を見てもらえるとわかるのですが、ワインボトルが1本ずつ機械につながっているのがわかると思います。
つながっているというよりも、機械にはめ込まれているといった感じでしょうか。
この機械は、ワインボトルの中に窒素を送り込むもので、開封後のボトルでも窒素の力で酸化を防いで長持ちできるというものらしいです。
すごいハイテクな機械ですねー。
でも、この機械を使った同じコンセプトの店を、5年ほど前にサンフランシスコで見たことがあった気がします。
ってことは、そんなに最新技術でもないのかな…。
このWine Tastesは、店内はシックなライブラリー風なデザインで、革張りのソファが置いてあるなど、すごくゆっくりと出来る店でした。
ワインテイスティング以外にも、ちょっとしたおつまみ類もあるし、テイスティングしてみて気に入ったワインのボトル購入も出来るんですよ。
なかなかおもしろいでしょう?
洋服を買うときに試着するように、ワインを買うときだって試飲してから買えたらいいなーって思ったことありませんか?
この店は、まさにこのようなGirlsのわがままを叶えてくれる店なんです。
Wine Tastesのラインナップは、NZワインを基本としているのですが、その中で、1本だけオーストラリアワインを見つけたんです。
なんとなんと、オーストラリアワインの最高峰「グランジ」があるじゃないですか!
こんなところで、グランジと再会するとは思っていなかったので、とても驚きましたが、そのお値段にも驚きました。
30ml(ほんとうにチョッピリだけ!)でなんとNZ$30です。
た、高い!
安いものは、30mlでNZ$1-2くらいからあるのですから、それに比べると、圧倒的な高さですよね。
でもグランジは、1本がAU$600もするのだから、この値段でもしかたないかなー。。。
ということで、ワインの勉強でオーストラリアに4年もいたのに、グランジを味わったことのなかった私は、結局このグランジを30mlだけ購入しました。
そのお味はというと。。。
確かに、果実味の凝縮感、余韻、味の複雑味、本当にすばらしいかったです!
一言で言うと、すごーく濃いワイン!
でも、味が濃すぎるのか、なんとなくどこかポートワイン的な感じもするんですよ。
え、まさか酸化してないよね???ってちょっと不安になりましたが、酸化とは違うんですよ。
あのポートのような濃さが、グランジの味だったんだと思います。
熟成したら、あの濃さがどのようにこなれた味になるのだろうと気になります。
オーストラリアで果たせなかった夢を、ようやくNZで叶えることが出来ました。
NZワイン紀行の最後の最後に、いい体験したなーって思いました。
Thanks NZ!