4/05/2007

テイスティングノート VS ポイント

テイスティングノートをご存知でしょうか?
ソムリエやワイン批評家の書いた、ワインテイスティングの感想文です。
赤ワインならば、ラズベリーやブルーベリーなどのベリー系、胡椒やシナモンなどのスパイス、
ミントやユーカリなどのハーブ、ピーマンやマッシュルームなどの野菜(べジタル)、土の香り(アース)、そしてオーク樽から生まれるバニラやチョコレートの香り…など。
白ワインならば、レモンやグレープフルーツなどのシトラス、赤りんごや青りんご、
ピーチやアプリコットなどのストーンフルーツ(果物の真ん中に石のように大きな種がある果物のことを、ストーンフルーツといいます。)、パイナップル、パッションフルーツなどのトロピカルフルーツ、
スミレなどの花、草の香り、ヨーグルトやバターなどの乳製品の香り、
そしてオーク樽の香りはキャラメルやバタースコッチの香りなどと表現されます。
これらのテイスティングノートで使用される言葉は、ワインの特徴を言葉で表現する方法であり、
ワインの評価するための共通語でもあります。
また、テイスティングノートは、ブドウ品種や生産地の特徴を知るキーワードにもなっています。
例えば、スパイスやハーブなどの香りが強い、ミディアムボディの辛口赤ワインがあったとします。
ベリーの香りはそれほど強くはなく、べジタル(野菜)の香りもします。
この場合、スパイスの香りという表現から、ブドウ品種はシラーズが想像できます。
また、べジタルな香りと、ミディアムなボディという点から、比較的冷涼な地区産(たとえばアデレードヒルズなど)ということが読み取れます。
しかし、一般ワイン消費者が、キーワードを元にワインの特徴を理解するのはちょっと難しいですよね。
ましてはテイスティングのキーワードから、品質まで推測するのはかなりの至難の業です。
そこで広く活用されているのが、ポイントやワイン大会メダルを活用したワイン購入です。
オーストラリアワインには、金銀等のメダルが貼ってあることがよくあります。
これは、ワイン大会で優秀な成績を収めた印であって、品質の高さの補償でもあります。
そのようなワイン大会は、オーストラリア国内において、年間いくつも開催され、
その大会ごとにメダルが存在します。
また、ロバート・パーカーやワインスペクテイターのポイント(点数)を目安に、
ワインを購入という手もあります。
「ロバート・パーカー90ポイント!この味でこの値段は驚異的!」などのうたい文句をつけて
売り出されているワインを見たことがあると思います。
私の経験上、どんなにリーズナブルなお値段のワインでも、パーカーやワインスペクテイターで
90ポイント以上をとったワインでマズかった経験は一度もありません。
決してポイントやメダルだけが、高品質ワインの見分け方だとは思いませんし、おすすめはしません。
ただ、点数評価されることにより、一目瞭然で誰にでもわかりやすいシステムであることには間違いありません。
まだどのようにワインを買ったらよいか分からない方は、ポイントやメダルを目安に購入されるところから始めてみてはいかがですか?
そしてゆくゆくは、テイスティングのコメントから、ワインの特徴をを想像し、おいしい一本を見つけ出してください。
テイスティングのコメントを理解できるようになると、自分の好みのワインを探す手段となるので、
ワイン購入がとても楽しくなると思いますよ。

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