オーストラリアの”ホテル”とは

こんにちは。
今週のアデレードは、Pink,Pussycat Dolls そして Lady GAGAと3組の歌姫たちがアメリカから次々と来日し、とても忙しい週でした。
そして、金曜日にPussycat DollsがICONSに来店したんです。
残念ながら私は会えませんでしたが、同僚によると普通の女の子たちだったとか。
うーん、会えなくて残念!
ところで、話は変わりますが、オーストラリアでは、街のあちらこちらに「HOTEL」という看板を見かけます。
みなさんは、このホテルはどんなところか知ってますか?
実は、オーストラリアでは、イングリッシュパブ(バー)のことを総称して、ホテルと呼ぶんです。
知らないと、この国は、ずいぶんと宿泊施設が多いんだなーって勘違いしてしまうところですよね。
では、オーストラリアでは、なぜパブのことをホテルと呼ぶか。
19世紀の終わりの開拓時代、オーストラリアでは、お酒の販売に時間制限が設けられていました。
お酒は、パブやバーでは、夕方までしか売りませんよ、という法律です。
でも、宿泊施設のある場所、つまりホテルでは、時間制限なくお酒の販売が許可されていました。
そこで、考え出されたのは、どのパブも、2階部分に宿泊施設をつくり、「HOTEL」という看板の元、夜遅くまでお酒を販売できるようにしたのです。
この法律は、今では廃止されていますが、その名残として、今もオーストラリアでは、パブのことをホテルと呼んでいます。
みなさんは、パブってどんなところがご存知ですか?
客層は男性中心で、80%の人がビールの飲んでいる、立ち飲み酒場です。
店内のTVスクリーンでは、かなりの確率でフッティー(オーストラリアンフットボール)かクリケットの試合が放映されています。
店内には、女性もたくさんいますが、女性同士でちょっと気軽に入るのは、ちょっと引いてしまいますよね。
おしゃれ感に欠けるし、のんびりできる雰囲気でもないし…。
でも、最近、多くのホテルが、店内をリニューアルして、女性にも入りやすい雰囲気に変わりつつあるんです。
多くのホテルは、店内が明るくなって、インテリアや家具もスタイリッシュなものに変わり、店内にはソファがあってのんびりとおしゃべりできる空間があったりと、女性好みなスタイルに変わりつつあります。
以前はビール中心だったメニューも、最近ではワインリストもなかなかのものですよ。
私自身も、ワインエイジェントとしてワイン営業に出かけるときは、レストランやカフェ以外にもホテルにもよく顔をだします。
レストランと違うところは、のんびり出来るようになったとはいっても、やはりホテル(パブ)ですから、グラス1-2杯でさっさと帰る人がほとんどなので、ホテルで売られているワインは、ボトルワインではなく、ほとんどがグラスワインです。
ちょっといいワインが、気軽に1杯づつ頼める、オーストラリアの新しいホテルのこのスタイル、私はなかなか好きです。
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