5/25/2009

ただいまワインセール開催中!


こんにちは。

景気低迷、インフルエンザなど、近頃あまり明るい話題がないですよね。
オーストラリアワイン業界も、この景気低迷によって、今年は20%のビジネス縮小が予測されています。
来年度のヴィンテージ(2010)は、ビジネス的観点から言うと、過去20年で最悪の年になるそうです。
多くのワイナリーは、自社の畑を売りに出していたり、人気のない不経済な品種を人気品種に植え替えたり、様々なビジネス縮小プランを打ち出しています。
たとえば、世界的には人気品種メルローは、オーストラリアではあまり人気がありません。
さらに、主要輸出市場(イギリス、アメリカ)の規模縮小も影響し、メルローはまったく売れる気配が見えなくなってきたのです。
マクラーレンベールのあるワイナリーでは、メルローからグルナッシュに植え替えるそうです。
グルナッシュは、日本では、メルローに比べるとあまり有名な品種ではありませんが、オーストラリアではとても人気のある品種です。
果実味があふれ、シラーズほどタンニン(渋み)は強くないのが特徴で、シラーズなどとのブレンドされることも多いです。
あまり明るい話題がないオーストラリアワイン業界ですが、消費者にとっては朗報が新聞に載っていました。
質の高いワインが、値崩れを起こしているそうです。
2004、2005、2006年ヴィンテージは、輸出市場拡大を見込んで生産量を増やしていました。
しかし、昨今の世界的な経済危機により、主な輸出市場であるイギリス、アメリカ、カナダへの輸出量が減少し、オーストラリア国内に多くのワインが残るという現象が起こっています。
その在庫整理(処分)をするため、多くのワイナリーが、破格の値段で質の高いワインをオーストラリア市場に放出しました。
すべてのワインが安くなったということではありませんが、一部の質の高いワインが低価格ワインと同じような値段の$10前後で売られているんです。
たとえば、昨年$42で売られていたワインが、今年は$25に価格修正したというワイナリーもあるそうです。
私の好きなワイナリーのひとつである、バロッサのトレバージョーンズTrevor Jonesの、低価格ワインラインBoots Shirazは、昨年より$4安い$11前後で店頭で売られています。
消費者にとっては、またとない「ワインゴールデンタイム」がやってきたんです。
しかし、このゴールデンタイムはそう長くは続かないそうです。
2007,2008,2009年ヴィンテージは、生産量を減らしているため、このような在庫があふれることはないからだそうです。
2007年ヴィンテージからは、価格が元に戻るとは言っても、カリフォルニアワインなどに比べれば、オーストラリアワインは、質に対する価格がまだまだ安く、非常にお買い得なワインだと言えるでしょう。
日本のみなさーん、オーストラリアにワインを買いに来るには、今年がお勧めですよ!

1 件のコメント:

Wine Nutty さんのコメント...

世界的不況で、オーストラリアワインの需給関係が悪化しているということですね。そういうことは、世界各地でオーストラリアワインが安く手に入るかもしれないということになるわけで、楽しみですね!ちょっとオーストラリアにワインを買いに飛ぶのは大変でも、自分の家で安く楽しめる可能性があるということになるので、貴重な情報、ありがとうございます。