5/05/2009

エコロジーなワイン


こんにちは。昨日の、アデレードの地元紙「Advertiser」に、興味深い記事が出ていました。

日本でもおなじみのウルフブラスWOLF BLASSから、環境にやさしい、ペットボトル入りの750mlワインが、来週の月曜日に発売されるそうです。
その名も「グリーンラベル」Gleen Labelです。
ウルフブラスは、価格帯を分ける方法として、低価格帯のイエローラベルや、プレミアムレンジのブラックラベル、シルバーレベルなど、色分けをしてきたワイナリーなので、このグリーンラベルというネーミングはなかなかおもしろいと思いました。
どのように環境にやさしいかというと、
①ペットボトルは、通常のガラスのボトルよりも、ワインを生産するにあたり、29%グリーンハウスガスを減らすことが出来る。
②ペットボトルにすることにより、36%の軽量化に成功。
⇒流通時に発生するグリーンハウスガスを減らすことが出来る。
③100%リサイクル可能。
地球温暖化が話題にされる昨今、グリーンハウスガスを減らすことに成功したという実例は、ワイン産業のみならず、他産業にも少なからずとも影響をあたえるでしょう。(っていうか、影響受けて欲しいです!)
他のワイナリーでも、187mlサイズのミニペットボトルワインは発売されていますが、750mlフルボトルサイズのペットボトルワインは、ウルフブラスが初めてだそうです。
ウルフブラスは、品質と味に関して、ペットボトルになってもガラスボトルと同じことを保障しています。
また、ガラス瓶破損のリスクが減ることも、利点としてあげていて、ガラス瓶が適さない場所(たとえばピクニックとかバーベキューとか屋外のイベント?)での活躍も期待されます。
価格は、赤白ともに、$17.00小売希望価格とのことです。
クオリティー的にはイエローラベルランクということでしょうね。
ただ、ひとつ気がかりな点は、商品保存期間は、12ヶ月ということです。
やっぱり、ペットボトルでは、長期熟成などは出来ないということですね。
まあ、早飲み用ワインとして楽しむワインという位置づけなら、まったく問題なく受け入れられそうです。
アンケートによると、90%以上の消費者が、この商品を支持しているそうです。
環境問題に、真剣に取り組むオーストラリアならではの結果だといえます。
いままでになかったこの画期的なアイディアは、世界市場ではどのように受け入れられることでしょうか。

1 件のコメント:

Wine Nutty さんのコメント...

スクリューキャップの導入は少しづつ支持されつつあるとは思いますが、かなり時間がかかっていると思います。それにくらべ、ペットボトルというのはあまり時間がかからないのではないでしょうか!理由は、やはり昨今のエコへの関心の高さ。それと、すでに安いワインでは牛乳パック?が導入されているからです。オーストラリアは、新しい試みを導入するというのでは積極的で、なかなか面白いですね!