3/08/2009

和食とヴィンテージワイン




今日は、マネージャーの門出を祝う会を、日本食レストランで同僚と開きました。
お別れは寂しいですが、お別れ会といういうより門出を祝う会というところが、転職が多いオーストラリアならではですよね。
日本でも今では一般的ですが、条件のよい仕事に移っていくというのは、この国では当たり前のことです。
ということで、今日は、和食にあわせてお祝いのビンテージワインをあけました!
まずは、刺身の盛り合わせ、天ぷらの盛り合わせなどとあわせて、ソーヴィニオンブランとリースリングを楽しみました。
うーん、やっぱり樽をつかってない白ワインは、和食とぴったりだなーって実感しましたよ。
実は私、アデレードで刺身を食べるのは初めてだったのですが、ここのレストランはかなりおいしかったです。
このレストランは、どの日本人に聞いても評判の高い、家庭的な料理がメニューに多い、日本人経営の店で、評判どおり、日本人も満足の本格的(?)な日本食でした。
店の半分はお座敷になっていて、ちゃんと靴を脱いであがるんですよ。
でも、本格的日本食の店とはいっても、お客の8割はオーストラリア人でしたね。
私たちの、美食通で有名なマネージャーは、日本料理店を理解しており、お座敷を想定して、仕事が終わった後に一度家に帰って、わざわざ新しい靴下に取り替えてからレストランに乗り込んだものの、私たちの予約席はテーブル席でした…(笑)。
残念!!!
やっぱり、お座敷は人気みたいですね。
白ワインを楽しんだ後は、後半戦は、赤ワインにあわせてなすの味噌田楽、うな重、牛しょうが焼き、お好み焼きなど、ちょっとこってりした味のものを注文してみました。
うん、鰻と赤ワイン、なかなかあいますよ!
鰻と甘辛のたれが結構コクがあるので、和食とはいえ白ワインよりも絶対に赤ワインですね。
今回のヴィンテージワインは、ペタルマの1993のメルローです。
オーストラリアのメルローって、正直興味がなくて、あまり飲んだことがなかったのですが、なかなかよかったですね。
16年も熟成されたワインですから、当然フレッシュな果実の香りというより、落ち着いた感じのドライプルーンなどの果実や、枯葉やシガーボックス、タバコなどの乾燥した草の香りが強く、なかなか趣のあるワインでした。
驚いたことは、16年も熟成されたのに、まだまだ酸味とタンニンの高さが非常に高かったことです。
個人的には、もうちょっと寝かせてもいいんじゃないの?ってくらい、酸味もしっかりとしていたし、歯茎がキシキシするタンニンの渋さもしっかり残っていました。
いやー、いいオーストラリアワインは、やっぱり長熟ですねー。
毎日ヴィンテージワインを飲めるほど、贅沢は出来ませんが、やーっぱり、熟成されたヴィンテージワインは一味違っておいしいですね。
家のどこかに、ほったらかしのワインが眠っていませんか?
もしもあれば、それは知らず間に、歳を重ねたヴィンテージワインかもしれません(笑)。
たまには、ヴィンテージワインを楽しんでみましょう。
そのためには、すぐに飲んでしまわずに、数本は寝かせておくワインをつくるところから始まります。
数年後には、月日を重ねて熟成された、ヴィンテージワインに化けるかもしれませんよ。

3 件のコメント:

Wine Nutty さんのコメント...

ペタルマの1993年メルローとは羨ましいですね!
1993年でも、歯茎がキシキシするようなタンニンとは、本当にすごいと思います。
そこで質問ですが、ペタルマのメルローはクーヌワラで作られていると思うのですが、葡萄の産地としてのクーヌワラの特徴はどのようなものでしょうか?

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
PAPER SKYという旅雑誌のブログ(*URL)を編集をしています。
次号はオーストラリアを特集する予定でして、
もしよろしければWINE GIRLさんのブログを紹介させていただければと思いコメントいたしました。ワインの記事とても興味深いです!
詳細については、メールにてご返信いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
pso@tomika-c.com

Wine Girl さんのコメント...

Wine Nuttyさま
コメントありがとうございます。
Petalumaのワイナリー自体は、アデレードから程近いアデレードヒルズにあるのですが、おっしゃるとおりMerlotはCoonawaraクーナワラの葡萄を使用しています。クーナワラは、サウスオーストラリア州とヴィクトリア州の州境のかなり南に位置し、比較的涼しい地域のワイン産地です。Terra Rossaテラロッサという赤土が、上質の赤ワインを生産することで知られており、カベルネソーヴィニオンとメルローの名産地です。つまり、ボルドー品種に強い産地だと言えますね。