9/13/2009

NZワイン紀行 -ワインカクテル?!-


こんにちは。
今日は、NZワイン紀行第二回目です。
今日も、前回に引き続き、ワイパラWaipara地区で出会った、魅力的なワインをご紹介したいと思います。
でも、今日のワインは、ちょっと変り種です。
正確には、ワインとは呼べません。
NZの代表的な品種である、ピノノワール(赤)とソーヴィニオンブラン(白)を使って作った、ワイン入りアルコール飲料(写真上)です。
前回ご紹介した、ペガサスベイに行く前に立ち寄った、Torlesse Winesのオーナーは、斬新な、新しいワイン商品をビジネス展開していました。
その名も、「Pinot Pop」と「Savvy Pop」です!
ワインに甘味料やソーダ類をプラスして、アルコール度数の低い、まったく新しい感覚のワイン飲料なんです。
オーストラリアやNZでは、アルコール度数が3-5%の、ビールを除くアルコール飲料を、RTD(ready to drink)とか、Pre-mix drinkとか、Alcopop(アルコポップって発音します)と呼びます。
たとえば、ジン、ラム、ウォッカ、バーボンなどのアルコール類をコーラなどのソーダ類で割って、甘くて飲み口のよいアルコール飲料が、アルコポップと呼ばれています。
日本でいうと、缶チューハイとか、カルピスのお酒みたいな感じかな?
その甘くて飲みやすい口あたりが、若者に受けていて、ワインよりもはるかに売り上げが高いといわれています。
そこで、このTorlesse Winesのオーナーが考えたことは、ワインベースのアルコポップを作って、ワイン消費者以外の層(主に若者)をターゲットにして、売り上げを伸ばそうというものでした。
まあ、マーケティング的な考え方としては、非常に面白いと思います。
ワイナリーが作ったアルコポップというものに、非常に興味があったため、赤と白両方を購入して、早速冷やして飲んでみました。
感想としては、甘い口当たりで、微炭酸がすがすがしく、夏にはぴったりな飲み物だと思いました。
氷を浮かべたグラスに注いでもいいかもしれないし、色も涼しげでとても綺麗だと思いました。
しかしねー、ワインという感覚で飲むと、微妙ですね。
正直言って、ワインの香りとか味のよさは、このアルコポップに関しては、ほぼ無いに等しいです。
ソフトドリンクのように、スパークリングの爽やかな喉越しと、甘口の味を楽しむ飲み物です。
ワインをベースに作っているとは言っても、合成甘味料などを加えているため、ワイン本来の香りを楽しむことは、難しいですね。
やはりワイン消費者に浸透されるのは難しいだろうなーっと思いました。
それから、もう一つ、Pinot PopとSavvy Popにとって、コスト面が一番の問題であります。
ワインをベースに作っているため、通常のアルコポップに比べると、生産(原材料)コストが非常に高いとのことでした。
ちなみに、このPinot PopとSavvy Popは、1本NZ$6もしました。
通常のアルコポップは、一本$3-4といったところだから、かなり割高ですよね。
このコスト面の問題がクリアしない限り、若者に浸透するのは難しいだろうな…。
それはそうと、ペガサスベイに行った時、洗面所におもしろい落書き風(?)アートがあったので、ご紹介します(上写真右下)。
"Beer is made by men, wine by God"=「ビールは人間の手によって作られたものだが、ワインは神によって作られたものだ。」
オーストラリアでは、この手のビール批判的なメッセージって、ワイン好きの人には結構ウケるんですよ。
しかし、今回ご紹介したPinot PopとSavvy Popは、どうでしょうね?
アルコポップに関しては、やはり"made by men"という言葉が似合うでしょうね。。。

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